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フォレスト・サイド・ハウスの住人たち(その2)

[1] スレッドオーナー: 鶴岡次郎 :2013/03/27 (水) 17:27 ID:bwYNTT/A No.2335
突然自宅から失踪した幸恵、その夫佐原靖男と由美子は公園で偶然出合って以来、親しく付き合う
ようになりました。最愛の妻に逃げられすっかり気落ちしているイケ面佐原を何とか慰めたいと
思って、由美子は親友の愛を誘って、幸恵のいない佐原家をたびたび訪問するようになっている
のです。

由美子は佐原がその気になれば拒否しない覚悟です。そんな女の気持ちは十分に佐原に通じてい
るはずですが、佐原は何も仕掛けないのです。由美子ほどの女が誘いかけているのに、佐原が手
を出さないです。こんな男の態度を見て由美子は『・・私が嫌いなわけではない・・、何かある
と・・』と考えるようになっています。

この先、由美子と佐原の関係はどのように発展するのでしょうか、そして失踪した幸恵のその後
はどうなるのでしょうか。相変わらず、街の噂話と艶話を集めたような話が続きます。ご支援く
ださい。

毎度申し上げて恐縮ですが、読者の皆様のご意見、ご感想は『自由にレスして下さい(その
11)』の読者専用スレにご投稿ださい。多数のご意見を待っています。    

また、文中登場する人物、団体は全てフイクションで実在のものでないことをお断りしておきま
す。

発表した内容の筋を壊さない程度に、後になって文章に手を加えることがあります。勿論、誤字
余脱字も気がつけば修正しています。記事の文頭と、文末に下記のように修正記号を入れるよう
にします。修正記号にお気づきの時は、もう一度修正した記事を読み直していただけると幸
いです。

  ・ 文末に修正記号がなければ、無修正です。
  ・ 文末に(2)とあれば、その記事に二回手を加えたことを示します。
  ・ 『記事番号1779に修正を加えました(2)』、文頭にこの記事があれば、記事番号1779に
    二回修正を加えたことを示します。ご面倒でも読み直していただければ幸いです。                                      
                                      ジロー


[2] フォレスト・サイド・ハウスの住人たち(その2)(19)  鶴岡次郎 :2013/03/27 (水) 17:49 ID:bwYNTT/A No.2336

二人の女

峰岸加奈は今年33歳になります。都心から地下鉄で20分ほどの距離にある町に建っているマ
ンション、FSハウスで暮らす専業主婦です。夫である峰岸悟は加奈とは10歳年上で、大手食
品メーカの営業部に籍を置き、最近同期入社の仲間内でもトップを切って部長に昇進したばかり
です。加奈の暮らしは何不自由ない全てに恵まれた様子に見えますが、唯一子宝に恵まれないの
が二人の悩みのようです。

部長に昇進して峰岸はそれまで以上に仕事に没頭しています。月の内半分は地方都市へ出張し、
本社に居る時も、接待と称して毎日御前様は当たり前の生活を続けています。当然、加奈との夫
婦生活は途絶えがちで、月一がかろうじての状態です。子供に恵まれていない女盛りの加奈に
とって、肉体的にも、精神的にこの状態は耐え難いものになっていました。

同じマンションに住む門倉悠里と知り合ったのは、マンション近くにある小さなスーパーマー
ケットでした。加奈が売り場のバルサミコ酢に手を出した時、側に居た悠里も同じタイミングで
手を出していたのです。あいにくそこには一本しかバルサミコ酢は残っていなかったのです。互
いに譲り合い、それが縁で、互いに時間を持て余している身であることから、近くの喫茶店へ移
動して、そこで2時間あまりおしゃべりを楽しんだのです。

同じマンションに住み、共に30代半ばで子供が居ない専業主婦であることがわかり、間も無く
二人は互いの自宅を訪問し合う仲になりました。

加奈は身長が170センチ近く有り、バストもヒップも十分に発達した肉体派の女性です。一方
悠里は5センチほど加奈より低い身長で、バストもヒップも小ぶりで、全体に清楚な印象を受け
ます。ただ、悠里の特徴はなんと言ってもその顔で、女優だと言っても通りそうな整った美顔で
す。

二人が連れ立って街を歩いていると、全ての男が彼女達に注目します。どちらか一人で歩いてい
る時よりも、注目度は二人で連れ立っている時が圧倒的に高いのです。

何処へ行くのも、何をする時も二人は一緒でした。ただ、彼女達の旦那達は二人の仲がそんなに
いい仲であることには全く気づいていなかったのです。

見かけどおり加奈が万事に積極的で、悠里は加奈の後から付いて行く姿勢をいつも見せていまし
た。ホストバーに行き、そこで互いに相手を選んで一時の情事を楽しんだ時も加奈が主導しまし
た。ただ、ことセックスを楽しむことに関しては悠里の方が加奈より数段上で、女同士ですから
悠里が清楚な見かけによらず意外に好色で、快楽を貪欲に貪るタイプであることに加奈は早くか
ら気がついていたのです。

夫が出勤してから自宅へ戻るまでの時間、朝9時から夕方5時過ぎまでが二人にとって自由な時
間です。そんなわけで二人が遊ぶのはもっぱら昼間でも営業している店が中心になります。キャバ
レーや、バーはその点、彼女たちには利用しづらいのです。かと言って、ゲームセンターなどで
は『オバサン』扱いされることになり、若い人が多く集まる場所を二人は敬遠するのです。

最近二人はカラオケに凝っています。お酒も飲めますし、男も・・、選り取り見取りとまではいき
ませんが、多少のことを我慢すればその場限りで軽く遊ぶ程度の男には不自由しないのです。

二人が店に入ると顔見知りの店員が愛想良く迎えます。二人は過分のチップをその店員に握らせる
ことにしています。この店には単独男性や、男性グループが来ることがあり、そうした男達の中か
ら、二人に合いそうな男を選び、紹介してくれるのです。

カラオケルームで一緒に遊ぶ男を紹介して欲しいと、最初に店員に話をつけたのも加奈でした。
そうした依頼がかなりあるらしく若い男の店員は、加奈が差し出した万札を素早く受け取り、表
情も変えないで、全て心得ているから任せて欲しいと言い切りました。


[3] フォレスト・サイド・ハウスの住人たち(その2)(20)  鶴岡次郎 :2013/03/28 (木) 16:42 ID:FqRssZ16 No.2337
「ここへは女性連れでない男性が来ることも多いですから、私が見て信頼の置けそうな人たちを
選び、『美人の奥様二人が一緒に歌う相手を求めている』と言って、奥様達の部屋を教えます。
私が出来るのはここまでで、男性を部屋に入れるか、断るかは奥様たちで決めてください。もち
ろん、それ以降のトラブルも奥様方の責任で処理していただきます。それでよろしければ、遊び
相手を紹介します」

慣れた口調でこれだけのことをすらすらと言い切って店員は加奈の返事を待ちました。勿論、加
奈は笑みを浮かべて、黙ってうなづきました。

「判りました。それではさっそく今日からはじめます。
多分、直ぐにお相手は現われると思います。

ああ・・、それから、当局からの通達で部屋の音声は常時モニターすることになっていますので、
マイクをあまり長い間オフにしないで下さい。あまりオフ時間が長いと、部屋の中で異常が起き
ていると判断して、安全確保のため、私達スタッフがお部屋に乗り込むことになります。

ただ・・、マイクをオフにする時間が長くても心配するなと、あらかじめら聞かされていれば私
どもは決して顔を出しませんが・・・・。
奥様方はいかがされますか・・」

少し卑猥な笑みを浮かべながら店員が加奈と悠里の顔を覗きこむようにして言いました。

「私達の場合は歌を楽しむのは勿論ですが、おしゃべりを楽しむのも、ここへ来る目的です。
用事があれば呼びます。それまでは放っておいていただいて結構です。

女と男の間に起きることは、最悪でも行き着くところは知れています。
なにか起きても、殺しあうことはないと思います・・・
だから・・、呼ぶまで放って置いていただいて結構です・・・、フフ・・・・」

加奈が悠然と答えています。かなり際どい台詞ですが、加奈が言うとぴったりと決まるのです。

「承知しました・・。
せいぜい、お手柔らかにお願い申します・・・」

「君たちが想像しているようなことは、多分私達の部屋では起きないと思います。
私達は、ただ、親切な男性の方とおしゃべりが楽しみたいだけですから・・・、
では・・、楽しめる男性を紹介してネ・・・」

加奈が怪しい笑みを浮かべウインクしました。受付の男性が右手の親指を立てて、笑みを反して
いました。

部屋に入って、加奈と悠里がそれぞれに一曲歌い終わった時、部屋の扉がノックされました。扉
には小さな覗き窓がありますが、そこに若い男の顔がありました。二人連れの高校生と判る男性
が立っていました。加奈は扉を少し開けて、そっけない態度を隠さないで、即座に断りました。

「子供とは遊べない・・」

男達を追いやって、扉を閉めた後、加奈が独り言のように呟いていました。悠里がその言葉を聞
いて頷き、笑っていました。

それからしばらくして、又扉がノックされました。二十代後半のイケ面でカラダの立派な二人連
れでした。扉を開けて男達を見た加奈はかなり迷った様子で、男達を入口に待たせて、部屋の奥
にいる悠里の側へ来て、少しの時間話し合いました。悠里は加奈の背後に視線を走らせ、ものほ
しそうに男達を見ています。どうやら、悠里は男達を受けいれるにつもりの様子です。入口に
立っている男達も悠里と加奈を一目で気に入った様子で、女達の姿を舐めるような視線で見てい
ました。

結論が出たようで加奈が男達の側へ戻って来ました。どうやら加奈が悠里を説得して結論を出し
た様子でした。

「悪いけれど・・、君たちとは一緒に遊べない・・・。

勘違いしないで欲しいけれど、君たちに不満があって、断るのではない、
むしろ逆で、君たちと遊ぶと、後に尾を引きそうで恐いの・・・。
ネッ・・、だから、今日のところは申し訳ないけれど・・」

加奈は本心からそう言いました。男達も加奈の説明に納得した様子で、潔く手を上げてその場か
ら去って行きました。

「二人とも良い男だったネ・・・、
もし部屋に入れたら、彼らと深い仲になりそうで・・・、
私・・恐かった・・
でも・・・、逃がした魚は大きいね・・」

加奈が古風な例えを言って、本気で悔しがり、悠里がケラケラと笑いました。悠里も加奈と同じ
思いだったらしく、加奈を責めることはしませんでした。結局その日、加奈と悠里は二人だけで
カラオケを楽しみました。


[4] フォレスト・サイド・ハウスの住人たち(その2)(21)  鶴岡次郎 :2013/03/29 (金) 14:17 ID:isY8gP3I No.2338
二人はその後もそのカラオケ店へ通い続け、完全に一人の店員を手なずけました。こうなると、
二人が店に入り、チップを渡すだけで店員が右手の親指を立ててウインクして、加奈と悠里が怪
しい笑みを店員に返す関係が出来上がったのです。

最初の頃、店員が送り込む男達は比較的若い男性が多かったのです。しかし、そうした若い男達
を二人の女がほとんど受け付けないのを知り、店員は二人の女の希望を次第に理解するように
なっていました。

遊びたいけれど、厄介なトラブルは絶対避けたい、その場限りの浮気心を満足させることができ
ればいいので、後に尾を引かないことが一番大切で、男の質はあまり問題ではない。そうした二
人の希望を店員は的確に掴んだのです。そうした条件を満たすため、店員は意識して中年過ぎの、
良くも悪くない、ごく普通の男達を選んで送り込むようになりました。言い換えれば、その場限
りの関係を望んでいて、女達と尾を引く関係を望まない男達を意識して選んだのです。

店員が選んだ男達とのカラオケ遊びを重ねても、二人の女は羽目をはずすことはありませんでし
た。慎重に身を守り、せいぜい衣服の上からのタッチとデイープキッスまでの関係を続けました。
それでも見知らぬ男達と酒を飲み交わし、艶話に身体をくねらせ、時には軽いタッチを受けて、
そこまでで十分彼女達の遊び心は満たされていたのです。

一方男達も店員が選んで、加奈がこの人たちならいいと見極めて部屋に入れた男達ですから、決
して無茶はしませんでした。加奈たちが拒めばそれ以上は決してしないのです。騒がれて警察沙
汰にでもなれば男達の失う物は結構重いせいなのかもしれません。

最初に最後まで行ったのは悠里でした。その日、悠里は生理前でカラオケ店へ来る前からかなり
欲情していました。男なら誰でもいいと悠里は男を渇望する状態だったのです。そんな時、部屋
にやってきたのは自動車修理工の二人連れで、二十代後半から三十代前半に見える独身男性でし
た。二人の女の立場から見ると、かなり危険な部類に属する男達で、いつもなら、加奈が入口で
断るのですが、その日は悠里が積極的に動いて、強引に彼らを部屋に引きこんだのです。

週日に休業日が設定されている彼らはここへふらりと遊びに来て、女達が仕掛けた網に引っか
かったのです。一人は180センチを越える大男で、もう一人はずんぐりムックリの体型です。
二人とも作業衣こそつけていませんが、普段着のままです。くたびれたシャツからあらわになった
二の腕を見ると日頃の作業で鍛えられたすばらしい肉体をうかがい知ることが出来ます。そして、
彼等の全身から機械油の匂いが混じった野性的な男の精気が立ち上がっているのです。

二人が部屋に入ると、二人の女は強い男の匂いを嗅ぎ取り、それだけで身体を熱くしていたので
す。特に生理前の悠里の敏感な嗅覚は大きなショックを受けていました。男達が側に来るだけで、
恥ずかしいほど局部を濡らしていたのです。

男達は、肉体派の加奈と凄い美ぼうを持つ悠里を一目見て、スッカリひきつけられていました。
勿論、男達は初めから女達が自由になるとは思ってはいませんでした。普段なら街で出会っても
声をかけることも出来ない高嶺の花である人妻なのです。一緒にカラオケが楽しめるだけで十分
だと、ラッキーだと、男達は思っていました。彼らは見かけどおり真面目な考えを持った男達
だったのです。


[5] フォレスト・サイド・ハウスの住人たち(その2)(22)  鶴岡次郎 :2013/04/02 (火) 21:26 ID:fVqXtJdw No.2339
最初に加奈が歌い始めました。いつもなら数曲演奏されるまで、おとなしく控えている悠里が、
立ち上がり、ずんぐりムックリの男の前に立ち、右手を差し出しニッコリ微笑みました。

「踊りましょう・・・」

声をかけられた男、木下正夫がビックリしています。大学を卒業した後、車好きが高じて修理工
の道を選んだインテリです。よく見れば澄んだ瞳を持った好青年ですがチョッと目は地味な雰囲
気で、体型もずんぐりむっくりなのです。女気の無い工学部で大学時代を過ごし、勉強と研究に
明け暮れ、今日までガールフレンドと呼べる女が一人もいなくて、素人女を抱いた経験が無いの
です。

正夫から見れば天使かと思えるほどの美貌を持った悠里が微笑み、右手を差し出しダンスに誘って
いるのです。おそらく生涯で初めての経験です。ばね仕掛けの人形のように正夫が立ち上がりまし
た。その様子を見て悠里が艶然と笑い、身体を寄せてきました。

良い匂いが湧き上がり、軟らかい身体を押し付けられて、正夫は思わず女の身体を強く抱きしめ
ました。

「ああ・・、痛い・・・ィ・・」

抱かれた腰を男につけたまま、女が身体を逆弓なりに反らせて、男の顔を見ながら甘えた声を上
げています。

「す・・、スミマセン・・・」

正夫が慌てて両手を離しています。妖艶な笑みを浮かべた女が男の首に両手を巻きつけ、男を引
き戻しています。男は当惑した表情を浮かべています。女はためらわず、唇を突き出し、男の唇
に吸い付きました。男は身体を固くしたまま、なすがままです。

悠里の積極的な行動をみて加奈が笑み浮かべています。この店へ来る道々、悠里の様子が少し変
で、どうやら悠里に女の潮時が来ていることを加奈は感じ取っていました。悠里が男の一人と踊
りだすのを見て、今日はヒョッとすると、ことが早く展開するかもしれないと、加奈は期待に身
体を熱くして、今日は行けるところまで行こうと覚悟を決めていたのです。

身体をぴったりつけて、悠里は両手を男の首にかけています。股間の膨らみが悠里の腹部を強く
押していました。「ふ・・ん」と咽ぶ声を上げて、悠里が男の唇にまた吸い付きました。たじろ
ぎながらも男が悠里の身体を力いっぱい抱きしめて、唇を激しく吸っています。悠里の両足が宙
に浮いています。

悠里のワンピースの裾が男の手で巻き上げられています。悠里はショーツをはいていませんでし
た。この店に入った時トイレで上下の下着を取り去ったのです。月に何日か異常に欲情する日が
あるのですが、どうやら今日はピークのようで悠里の身体が妖しく萌えているのです。

白い臀部が薄暗闇の中にはっきり浮かび上がっていました。ノンスリーブの肩紐を女が自ら器用
に外しました。悠里の花柄のワンピースが床に落ちました。全裸のまま悠里は男の唇を吸い続け
ています。全裸になった悠里を見て、男は慌てながらも器用にズボンとショーツを脱ぎ取りまし
た。飛び跳ねるように出てきた男根が悠里の白い肌におしつけられています。


[6] フォレスト・サイド・ハウスの住人たち(その2)(23)  鶴岡次郎 :2013/04/03 (水) 12:57 ID:u/sQywTc No.2340
両脚を大きく開いて、男の腰の位置まで脚を跳ね上げ、女が両脚で男の腰を締め付けています。
濡れた局部から滲み出た愛液が男の腹部を濡らしています。男根が悠里の臀部を支える形です。
男も女も他人の前でこんな形を取るのは初めての経験です。もう・・・、恥じらいも、戸惑いも、
迷いも、二人には存在しません。ただのオスとメスの本能に身を任せているのです。

「・・入れて・・・・」

喘ぐような低い声で、それでもしっかりと悠里が囁きました。

「悠里・・、ダメ・・・、
入れたら・・、ダメ・・・・」

加奈が鋭い声を上げました。

その声に反応したのは男根でした。黒い棒が悠里のお尻に触れて、かろうじてそこに止まってい
ます。良く見ると、その先端から透明な液が滲み出て、女の白い臀部を濡らしているのです。こ
の状態で『良くぞ、挿入を制止できた』と、男を褒めてやりたいほどです。

濡れた女陰は物欲しげに蠢いています。加奈の制止の声を無視して、悠里は大きく両脚を拡げて、
局部をさらに突き出し、受け入れ態勢を崩していません。

「これを使って・・・」

バックから男性用の避妊具をつまみ出し、加奈がそれを正夫に差し出しています。男が悠里を抱
いたまま、それを受け取っています。男は終始無言です。男にとっても、こうした場所で女と交
わるのはおそらく初めての経験なのでしょう、極度の緊張と、今まで経験したことがない興奮に
取り込まれて、言葉さえ出せない状態なのです。それでも、加奈の制止の言葉は正確に理解した
ようで、加奈の差し出す小さな包みを受け取っているのです。冷静に状況を把握できる男の態度
に加奈は好印象を持っていました。この男になら悠里を任せてもいいと思っているのです。

「大丈夫よ・・、
今日は安全なの・・・」

朦朧とした表情を浮かべ、悠里が独り言のように言っています。

「だって・・、そんなはずはないでしょう・・・
どうするつもり・・・
悠里!  しっかりして・・!」

今が生理前の一番危ない時期であることは悠里が一番良く知っているはずだと、少し声を高めて、
加奈が悠里をしかりつけています。そして悠里の表情を見て、加奈は次のことばを飲み込みまし
た。

「まさか・・・、悠里・・・、
あなた・・、その気なの・・・」

悠里がはっきりと頷いています。幸い、男達は女二人の会話の意味を理解できなかった様子です。
加奈は驚きと、当惑の表情を浮かべ悠里を見つめています。悠里は加奈から視線を外し、両腕を
絡めている男の首をさらに引き寄せ、彼の耳に口を寄せました。

「安全日だから、そのままで、していいよ・・、
あなた、悪い病気は持っていないでしょう・・」

耳元で囁く女のことばに、男が激しく首を振っています。

「ならいいわよ・・、勿論私も綺麗なカラダよ・・
ネッ・・、そのまま、入れて・・、大丈夫だから・・
早く・・ゥ・・・、もう・・、我慢できない・・・・」

悠里が喘ぎながら男の耳に囁いています。局部から湧き出た液体がポタポタと音を立てて床に落
ちています。


[7] フォレスト・サイド・ハウスの住人たち(その2)(24)  鶴岡次郎 :2013/04/04 (木) 13:25 ID:JieVLG0I No.2341
男の両手が白い臀部を支えゆっくり持ち上げ、そして、自身の体に向けて悠里の股間を押し付け
ました。

「ア・・ア・・ン・・・」


悲鳴とも、歓喜とも、どちらとも言えない甘えた声を女が上げています。的が外れ、男根は白い
肌と恥毛の境界地帯を空しく突いたのです。そこには目的のホールがなく、決定的な結合を期待
して、息を詰めてその瞬間を待っていた女も、そして男も、その緊張から解き放たれて、ほっと
しています。日頃から慣れたカップルであれば男根が的をはずすことは先ず無いのですが、今日
出会ったばかりの二人で、男はセックスに不慣れですからこうした事態になるのはいたし方がな
いのです。

女が男根を握り締め、自身の肌にその先端を押し付け、狙いを定めました。そして女は自ら腰を
捻って男根の先端を吸い込みました。女の行為を受けて、男が腰を使いました。

「あ・・・ウ・・・」

スンナリと男根が吸い込まれました。悠里が首をそらしてため息を吐き出しています。男が腰を
強く使い始めました。湿った破裂音がその音量を増してきました。加奈の曲は既に終わっていま
すが、誰も続きを歌いません。

悠里が駅弁スタイルで男を受け入れているのを加奈は呆然と見つめていました。マイクは彼女の
手に握られたままオン状態です。悠里の喘ぎ声は受付けのモニターに届いていて、この部屋で何
が起きているか店のスタッフには伝わっているはずです。

加奈の側に座り、悠里達の痴態を見ていた男が思い出したように、加奈のスカートの中に手を差
し入れました。そして、ショーツ隙間から指を入れ、一気に股間の奥に指を突き入れています。

指を膣に入れたまま、強引に彼女を膝の上に抱き上げようとしました。かなりの痛みを感じ、悲
鳴を上げて加奈が男の膝の上に倒れこんでいます。男は180センチを越える屈強な肉体を持って
いて、体格のいい加奈を軽々と抱きとめています。

男に横抱きに抱きしめられながら、男の膝の上で加奈はみずから白いTシャツを脱ぎ、白いパンツ
を脱ぎ捨て、床に落としました。加奈に迷いはありません、これまで慎重に最後の一線は越えない
ようにしていた加奈はそこにはいないのです。悠里が男根を受け入れたことが、彼女の自尊心と競
争心を刺激したのかもしれません。

加奈がブラとショーツ姿になるのを見た男は、加奈を床に置き、急いでズボンとショーツを一緒に
引き摺り下ろし、側に放り投げています。男根があらわになりました。ほとんど男の腹にくっつき
そうなほど見事に勃起しています。床に座り男の見上げていた加奈が素早く男根に吸い付きまし
た。彼女の手にはいつのまにか袋から取り出したコンドームが握られています。巧みな手さばき
と、口さばきで男根にコンドームを装着しました。

加奈の唇と両手で弄ばれた男根が十分になりました。加奈が立ち上がりショーツとブラを脱ぎ捨
て、男に背を向け、その場に四つん這いになり、臀部を高々と突き上げました。加奈の好きな
ポーズです。女が少し両脚を広げました。濡れた女陰が顔を出しています。部屋の照明をうけて
テラテラとそこが光っていました。

その光景をゆっくり楽しむ余裕は男にはありません。男根に両手を添えて、後ろから一気に貫き
ました。首を仰け反らせながら加奈が大きな悲鳴を上げました。その時、悠里は既に二回戦に突
入していて、床に寝かされて、男に圧し掛かられ、深々と男根を受け入れ我を忘れた状態で悲鳴
を上げていました。

加奈が最初に逝き、悠里が引き続き落ち、男二人が同時に吐き出しました。悠里は生でそれを受
け入れ、痙攣していました。


こうして、男達が入室してから一曲歌い終わるわずかな時間に二人の女はそれまでの禁を破って、
あっさり男を受け入れたのです。その日、二人の女は3時間余り、二人の男を存分に楽しみまし
た。結局この日、加奈が一曲歌っただけで、他の三人は一曲も歌いませんでした。


[8] フォレスト・サイド・ハウスの住人たち(その2)(25)  鶴岡次郎 :2013/04/05 (金) 10:58 ID:ZAfF9TkQ No.2342
「毎度ありがとうございます・・・。
今日はいつもより楽しまれたようですね・・。
また、お早いお越しをお待ちしております・・・」

受付の男性が卑猥な表情を浮かべて二人の女に声をかけました。

「良い方々を紹介いただいて、おかげで楽しめました・・」

そう言って加奈が少額のチップを受付の男に手渡しました。修理工の男達とは店の前で別れまし
た。男達は再会を望みましたが、二人の女は首を振っていました。


男達と別れて、徒歩で10分ほどで行き着くマンションへの道を辿りながら加奈が悠里に突然問
いかけました。

「悠里・・、どういうつもりなの・・・」

唐突な質問ですが、悠里は驚きません。店を出てから、加奈のこの質問を予想できていた様子で、
どうやら答えを準備していたようです。

「私達ね・・、夫も私も何処も問題ないの、だけど、子供が出来ない。
体外受精に踏み切るべきかどうかと、二人で話し合っているところなの・・・」

太陽がかなり傾き、路面が赤く染まっている木蔭の道を辿りながら悠里が話し始めました。

「勿論、今日が危険日であることは知っていた。
正夫さん達を見るまではその気はなかった。
彼の素朴な様子を見ていて、この人ならと思った・・。

踊りに誘った時、彼に抱かれて、彼の物を受け入れてもいいと思っていた。
もし妊娠できれば、それはそれでいいと咄嗟に思った・・
ううん・・、もっと積極的に、妊娠したいとさえ思っていた・・」

「産むつもりなの・・」

「・・・・・・」

悠里が首をかすかに振っています。

「判らない・・、その時になってみないと・・・、
でも・・、多分、産まないと思う・・・」

「なら・・、どうして・・・」

それから二人は黙りこくったまま、歩き続けました。二人の住むマンションの黒い影が間近に迫
るところまで歩いてきた時、悠里がまた話し始めました。

「もし・・、彼の・・、元気な精液を受けて妊娠できたら、
私にも妊娠できる道筋が出来たことになり・・、
夫の物で可能になるかもと、かすかな期待に掛けることにした・・、

産む気も無いのに・・、いけないことだと思っている・・・・。
加奈に嫌われてもしかたないと思っている・・・」

「ううん・・、いけないなんて・・・、
私にも、悠里の気持ちは良く判る・・・・
私には、悠里を責めることはできない・・・」

「加奈・・・」

悠里が不安そうな表情で加奈を見つめています。これで決定的に嫌われることになると悠里は覚
悟を決めて本音を話したのです。ところが、意外にも優しい加奈の言葉に接し、悠里は戸惑って
いるのです。加奈の本心が何処にあるのか悠里には分からないのです。

「私の家は夫が原因で子供が出来ないと、以前悠里には話したわね・・・」

悠里がコックリと頷いています。

「夫に子種が無いと判って以来、他の男に抱かれて、その人の子をはらみたいと何度も思っ
た・・・。実際、一歩手前まで行ったこともあった。でも、そうすることは夫の愛を失うことに
繋がると気がついて、そんな考えはさっぱり棄てることにした。私には何よりも夫が一番大切な
の・・・・。

悠里の気持ちが良く判るといったのは、私にも悠里と同じ考えを持ったことが、かってあったと
伝えたかったからなの・・」

悠里の顔を真っ直ぐ見て加奈が話しています。悠里は今にも泣き出しそうになりながら、それで
もしっかり加奈を見つめています。

「悠里、良く聞いて・・、
これから先、もし今日のようなことを悠里がやろうとしたら・・、
私・・、やはり悠里を止めると思う・・・。
悠里が不幸になるのを、友達として見過ごすことは出来ない・・」

「判った・・、もう、しない・・
遊ぶ時はしっかり避妊をします・・・・
妊娠とは真剣に向き合います・・・」

二人は寂しい笑みを交わして互いに頷いていました。

子を授かることがどんなに大きな意味をもっていても、その目的のために、愛の無い相手の子を
孕むことは、絶対してはいけないことだと、まして、戯れの気分で子供を孕むなど、あってはな
らないと、それが女としてこの世に生を受けた者の責任だと、二人の女は改めて自分自身に言い
聞かせていたのです。


[9] フォレスト・サイド・ハウスの住人たち(その2)(26)  鶴岡次郎 :2013/04/06 (土) 16:56 ID:RVBff27Y No.2343

一度一線を越えると、それからは、月に二度ほど楽しむカラオケ通いはセックスを楽しむ形に変
わりました。家を出る時はごく普通の普段着ですが、カラオケ店に着くとそこで着替えをするの
です。ミニのワンピースが多く、普段なら決して着ないような危ない衣類を競い合うように着る
のです。勿論、メイド服や、ナースの制服などコスプレを着ることもあります。部屋でのセック
スが目的なのですが、店で着る衣類を選ぶのも二人の大きな楽しみになっているのです。

下着も凝ります。直ぐに剥ぎ取られることになるのですが、布の面積が極端に少ないTバックを
着けます。そして体毛の処理にも気を配ります。二人で互いの姿をチェックしあい、体毛がいや
らしく、おいしそうに、食み出ているように工夫して体毛処理をするのです。

こうして周到に準備をして、その日が来ると朝からそわそわして、店が開く朝10時になるのを
待ちかねる様子で家を出て、夕方5時までタップリ楽しむのです。

セックス付きのカラオケを楽しむようになってから、加奈も悠里も随分と変わりました。体調が
良くなったようで、夜も良く眠り、肌の色も輝くように鮮やかになっているのです。傍から見て
も彼女達の姿が以前よりいっそう輝いて見えます。まさに、今は盛りと咲き誇る桜のように彼女
達は女の絶頂期を迎えているように見えるのです。

それまで、二人で会えば夫の悪口を言うことに大半の時間を使っていたり、溜まった欲求不満を
無駄な買い物で晴らしたりしていたのですが、そうした言動は全く影を潜めました。罪の意識か
らなのでしょうが、夫への対応に細心の注意を払うようになりました。美しく、優しく変貌した
妻から、大切に扱われるようになると、どうしたことか仕事で疲れているはずの夫達が妻に手を
伸ばす回数が以前より増えてきたのです。今では加奈も悠里も週二回以上は夫と接するように
なっているのです。

ところで、このマンションの玄関口に、10人ほど入ることが出来る来客用の待合室があります。
マンションの敷地内ですがゲイトの外に部屋があり、ここへは誰でも自由に入室できるように
なっているのです。ここで住人と業者が面会したり、ゲイト通過カードが発行されるまで、この
待合室で訪問者が待つことが出来るのです。待合室は大きなガラス窓一枚でマンションのエント
ランスに通じる外庭と接していて、この部屋に居ればマンションに出入りする人々を監視できる
構造になっています。

数日前から、一人の男がこの待合室にふらりとやってきて、数時間この部屋で過ごし、その後、
住人から呼び出し電話があったようなふりをして、ケイタイを耳にあてながら、この部屋を出て
行くのです。住人は勿論、コンシェルジェも待合室をチャックしたりしませんので、誰にも関心
を持たれないでこの男は数時間待合室で過ごすことが出来るのです。しかし、良く見れば彼の行
動は不審です。

この男はこの部屋に居るときは、なにやら本か雑誌を読んでいるのですが、彼の視線は油断無く
マンションに出入りする人々を監視しているのです。彼の様子を見る限り特定の個人を見張って
いる様子ではありません。そして、更に注意深く彼の動作をチェックすると、彼が興味を持って
いるのは女性であることが判ります。

ある日、彼の視線に加奈と悠里が捕まりました。これから二人は連れ立って買物に出かける様子
です。目立たない普段着姿で比較的大きなバッグを肩に掛け、靴は歩き易いカジュアルシューズ
です。決して派手な服装ではないのですが、かなり人目を惹く二人です。待合室で長時間女を物
色していた男には格好の獲物です。男は一目で加奈と悠里に惹かれた様子です。これが狙いの女
だと決めた様子で、男は直ぐに行動を起こしました。

二人が買い物をする間、ほぼ二時間余、男は二人の尾行を続けました。そして、次の日も、その
次の日も、男は二人を尾行しました。もう・・、男の狙いは二人に絞られた様子です。

そして、二人がカラオケに遊びに行った時もバッチリ尾行され、おそらく二人の乱行はスッカリ
男に知られたはずです。もし、由美子がこの男を見れば、その後ろ姿や、彼の発散する並々でな
い男の精気から判断して、あの日、佐原家の隣室から出てきた謎の男、プロの竿師だと気がつく
はずです。


[10] フォレスト・サイド・ハウスの住人たち(その2)(27)  鶴岡次郎 :2013/04/07 (日) 16:50 ID:Y3BJwdBk No.2344
FSマンション1613号室の住人、佐原靖男と偶然泉の森公園で出会った由美子は、妻に失踪
され失意のどん底にいる彼に同情を寄せるようになり、彼を慰めるためかなりの頻度で彼の家を
訪ねるようになったのです。多情な由美子ですから、ここまで男に同情すると、彼女の肉体で男
を慰めていいと思い始めていたのです。

そんな不埒な気持ちを抱いて、ある日、佐原家を訪ねた由美子はたまたま隣の1614号室から
出てきた怪しい男と廊下ですれ違いました。佐原に抱かれることばかり考えていた由美子はその
男を見て緊張しました。その男の雰囲気と、彼の発する超人的な精気から、彼がかなり腕の立つ
竿師であることを由美子は感じ取ったのです。

香具師の世界で生きている由美子は、勿論竿師の仕事を良く知っています。彼等の目的はただ女
と遊ぶことではなく、これと狙った女を色仕掛けで落とし、売春組織に女を落すことなのです。
腕のいい竿師になると、彼の手管に翻弄された女達は彼から強制されなくても、彼女たちから進
んで苦界に沈むと言われています。

謎の失踪をした佐原幸恵、その隣人宅から出てきた怪しい男、何の確証も無いのですが、特異な
感性と、並みの人妻とは異なる多様な性体験を持つ由美子は、この男が幸恵の失踪になんらかの
かかわりを持っていると確信していました。


幸恵の失踪に関わる怪しい謎の男に眼をつけられたことを知らないで、悠里と加奈は今日もカラ
オケにやってきました。謎の男の尾行は今日はありません。二人に関しては必用な情報を掴みき
り、二人を尾行する必要性がなくなったのだと思います。おそらく、例の待合室に陣取り次の
ターゲットを物色しているものと思えます。男は悠里と加奈をあきらめたのか、あるいは二人を
攻略する作戦を準備中なのか、現時点では良く判りません。いずれにしても、加奈と悠里は一度
は謎の男のターゲットになったことは確かなのです。そして、これまでの男の動きを見ると、ど
うやら男はこのFSマンションを活動拠点にしているようです。


悠里と加奈がカラオケ室に入って、それほど待つまでもなく、4人の男性がにこやかな笑みを浮
かべてカラオケ店の受付に立っていました。いずれの男性も40過ぎで、中には頭髪が薄くなった
60歳近い男もいました。何処から見ても、全員「オヤジ」で、20代の女性からは一番嫌われ
ると言われている種族です。

「二人連れの女性が一緒に歌を楽しむお仲間を求めておられますが・・」

「そんな誘いを受けたの俺は初めてだが・・・、
俺たちは大歓迎だよ、勿論カラオケ料金は俺達持ちでいいよ・・」

「そうですか・・、それなら一番奥にある105号室を訪ねてください。
皆さんの出方しだいでは楽しく遊んでくれるはずです」

「後になって・・、恐いお兄さんが来るなんてことは無いよね・・・」

昼間のカラオケ遊びですから、危険はないと判っているのですが、日頃女性から誘われることが
少ない男達は一応警戒心を見せているのです。

「部屋でお二人の女性を見れば判ると思いますが、
お二人とも専業主婦で、決してプロではありませんから、安心してください・・。
先方の都合で断ることもあると思いますので・・、
その時は、無理押ししないで下さい」

こうした誘いを受けるのはどの男にも初めてのことのようで、半信半疑ながら、それでも、女の話
が出て男達は上機嫌になっていました。4人は隣町の二丁目商店街で店を開いている商店主達で、
今日は商店街が休日で、誘いあって、カラオケにやってきたのです。

「昼間からこんなところで遊んでいるとなると、
近所のオバサン連中かな・・、
男だけで歌うより、少しはいいだろう・・、
店のお客様かもしれないから、鄭重にお相手しようぜ・・・・」

それほど大きな期待を持たないで、わいわい騒ぎながら薄暗い廊下を通り抜け、一番奥にある紹
介された女の部屋の扉をノックしました。(1)


[11] フォレスト・サイド・ハウスの住人たち(その2)(28)  鶴岡次郎 :2013/04/08 (月) 16:50 ID:5Hljpu9U No.2345
2344(1)・・記事番号2344を一部修正しました。再読いただければ幸せです。

男達は唖然として部屋の入口で立ち尽くしていました。二人の女はノンスリーブで、ミニのワン
ピースに着替えています。それほど高級な仕立てのワンピースでなく、どちらかと言えば安っぽ
い綿の服です。ただ、やや窮屈なほど体にフイットとしていて、胸の下、下腹部辺りに横ジワが
妖しく目立っているのです。そして裾周りが豊かな大腿部に張り付いて、不安定な状態になり
ショーツさえチラチラ見えるのです。安っぽいワンピースが女の身体を艶っぽく見せ、やや尻軽
な雰囲気を男達に与え、彼等の劣情を刺激する効果を発揮しているのです。

悠里の怪しいまでの美しさと、圧倒的な肉体美を見せ付けている加奈を目の前にして、男達は冗
談を言うことも忘れて呆然と見惚れていました。そして、4人の商店主はかなり怯んでいました。
こんな女性が相手をしてくれるはずがないと、全員が逃げ腰になっていたのです。何か裏がある
はずだと恐くなっていたのです。

加奈が笑みを浮かべて男達に近づいてきました。加奈より背の低い男性もいて、加奈が大股で男
達に接近して、良い女の香りが男達に届くほど近づいた時、目の前に迫ってきたふくよかな肉体
に圧倒されて背の低い男二人は思わず後ずさりしていました。

「加奈と申します。あちらに居るのが悠里、二人とも専業主婦です。
夕方まで遊ぶつもりでここへやってきました。
ご一緒に歌を楽しんでいただける殿方を紹介して欲しいと、受付に頼んでいたのです。
よろしかったらいかがですか・・・」

にこやかに加奈が誘いました。

一目で加奈はこの男達なら安全だと判断して部屋に受けいれることを決断しているのです。勿論、
男好きの悠里に異論はありません。一方男達は加奈の誘いを聞いて改めてビックリしています。

「俺たちは・・・、も、もちろん・・、かまわないが・・・、
本当に俺たちでいいのか・・・、もっと若い奴がいいのでは・・・
無理しなくてもいいんだよ・・・、嫌なら、俺達、直ぐ出て行くから・・」

背の高い八百屋をやっている健介がしどろもどろになりながらも、何とか答えています。背が高
い分、加奈を上から見下ろせる利点があり、加奈の圧倒的な肉体にかろうじて対抗できて、彼女
の誘いの言葉に反応出来ているのです。

「いえ、いえ・・、そんなことありません・・。
皆さんとご一緒できたら、楽しいと思っています・・」

「そうかい・・、そう言ってくれるならうれしいよ、
オジサンばかりで、このとおり見映えはよくないが、
皆、良い奴だから、安心していいよ・・」

「では、ご一緒できるのですね・・、良かった・・・」

健介の手をとり加奈が大げさに喜んでいます。

「俺たちは隣町の二丁目商店街で店を開いている、
俺は栄二と言って肉屋をやっている。
そちらの背の高いのが八百屋の建ちゃん、こちらの篤さんは金物屋、
そしてこちらの金治さんはこの中で一番の年長で魚屋をやっている。

今日は商店街が休みで、ここへ繰り出して男達だけで楽しむことにしたのだ。
奥方達は映画を見に行っているよ・・・」

八百屋の健介と同じ身長であるイケ面の栄二が比較的落ち着いて全員を紹介しています。背の低
い金物屋の篤と、同じ様に小男で、60歳近い頭髪の薄い、それでいて加奈を見てギラギラと脂
ぎった表情を見せている魚屋の金治が軽く頭を下げています。


[12] フォレスト・サイド・ハウスの住人たち(その2)(29)  鶴岡次郎 :2013/04/11 (木) 14:49 ID:DhJxaV1s No.2346
女二人と男4人の初顔合わせが終わり、店員を呼んで夕方4時まで借り切ることを告げ、ちょっと
贅沢に料理や飲み物の注文がされました。

加奈と悠里はここからかなり離れた町の名を挙げ、そこから来たと告げました。実のところは彼
女達の自宅からこの店へは地下鉄で一駅の距離なのです。勿論徒歩でも可能な距離です。

彼等が店を開いている二丁目商店街は加奈達のマンションから歩いて10数分の所にあり、勿論
加奈と悠里はその商店街の存在そのものは良く知っています。しかし、彼女達は買い物は近くに
あるスーパーか、駅前のデパ地下で済ませるので、4人が店を開いている商店街へ足を運ぶ機会
が無いのです。もし、頻繁に彼女たちが商店街に足を運んでいれば、かなり目立つ二人ですから、
商店主たちは彼女達の顔を覚えているはずですが、幸いにも男達は彼女達の顔をまったく知らな
い様子です。

酒と料理が来て、最初の遠慮が消えて、二人の女と4人の男は互いの名前を「加奈さん」とか、
「金さん」と呼び合うほどに打ち解けてきました。酒がさらに進むと女達は高く脚を組んで、豊
かな大腿部を完全に露出してショーツをちら見させたり、頭を下げて、乳房を見せ付けたりして
男達を誘い始めました。男達も黙ってはいません。彼等の手が遠慮勝ちに動き回り始め、女達に
軽くタッチするようになりました。女達も無遠慮な男の手を少しずつ認めるようになっていまし
た。それでも、タッチはワンピースの上から胸に触るとか、むき出しの大腿部を素早く触る程度
でした。

全員がほろ酔い加減になったところでいよいよカラオケです。

二人の女は最初の一曲をそれぞれ一人で歌いました。かなり年季の入った歌いぷりでその歌を聞
いているだけでも男達には十分楽しいのですが、低いソファーに座っている男達の視線は女の股
間に釘付けになっていました。二人ともミニの下は生足でノーマルな白いショーツをつけている
のですが、舞台に立っている女達を男達から見上るとほとんどショーツの全景が見えるのです。
女達もそれを心得ていて、足をあげたり、男達に向かって尻を突き出したりして挑発するのです。

「もう・・少し・・、ああ・・・
見えた・・、見えた・・・」

男達から野卑な声援が飛び交います。部屋の中はだんだんに熱気を帯びてきました。

男達が歌う番になり、当然のようにデュエットを求めてきました。最初はイケ面で背の高い肉屋
の栄二で、加奈を指名しました。
加奈が栄二に身体を寄せると栄二の右腕が加奈の腰をしっかり抱いています。歌が進むに連れて
栄二の右手が下降して、加奈の臀部をしきりに触っています。ワンピースの裾が持ち上がり、
ショーツが時々顔を出しています。栄二の指が臀部の亀裂にもぐりこんで、そこをぐりぐりやって
いるのです。

嬉しそうな表情を浮かべ加奈が歌っています。そしてゆっくり脚を拡げているのです。栄二の指
がそれを待っていたようにワンピースの下にもぐりこんでいます。その下は生足で股間はショーツ
で守られているだけです。


[13] フォレスト・サイド・ハウスの住人たち(その2)(30)  鶴岡次郎 :2013/04/12 (金) 15:05 ID:xkCS89IE No.2347
指は臀部から潜り込み、無理やりショーツを掻き分け、さらに奥へ進もうとしています。しかし、
その部分の隙間が少ないので奥まで指を伸ばすことが出来ません。白い豊かな臀部の割れ目に黒
い栄二の指が挟まってそれ以上進まないのです。

「加奈さん・・、お願い・・、脚を拡げて・・・」

二人の攻防を下から見ている健介が堪らずに声を出しています。加奈がニッコリ微笑み、両脚を
かなり広げました。栄二の大きな手でもらくらく股間に入り込めるスペースが出来たのです。
さすがは栄二です、そのチャンスを逃しません。二本の指がショーツのボトムを脇に寄せ、その
まま亀裂に突き進んでいます。加奈がさらに脚を開き、少し前かがみになって臀部を後に突き出
しています。こうなると、栄二の指はらくらく亀裂の中に突き進めます。

ソファーに座っている全員から栄二の指と加奈の亀裂が見えます。白いショーツのボトムは紐状
になり、脇に追いやられ、陰毛が光って見え、栄二の指が二本、亀裂に埋没しているのがはっき
り見えるのです。男達は歓声をあげるのを忘れて一心に加奈の股間を見ています。

部屋に入り二人の女を見た時は、ここまで速い展開を男達は予想していなかったのです。まさか、
加奈が栄二の指を股間に黙って受け入れるとは思ってもいなかったのです。しかし、現実にこう
なると・・この先は・・、・・と男達の期待が一気に盛り上っています。

栄二の右手が小刻みに揺れ、指が三本に増やされました。亀裂の土手が歪み、そこから溢れ出た
愛液が泡を作り出しています。カラオケが無かったら淫靡な水音を男達は聞くことが出来るはず
です。

加奈が顔をしかめながら、それでもけなげに歌っています。声がかすれ、時々低い悲鳴と、深い
息遣いがマイクを通して部屋に響いています。女が悶える姿を見ることほど男にとって刺激的な
ものはありません。男達の股間が痛いほど張り詰めています。暗闇をいいことにズボンの上から
股間を揉んでいる男もいます。

身体をかなり前に倒し、両脚を一杯に開いて、栄二の指を後から受け入れ、時々痙攣を起こして
います。栄二が片手で加奈の身体を支えていなかったら、床に倒れるはずです。もう、ほとんど
歌うことは出来ませんが、それでもマイクを離しません。激しい悲鳴と、息使いがマイクを通し
て部屋中に響いています。

もう・・、誰が聞いても部屋の中で女が性交で身を焦がし、悶えていると思うでしょう。そし
て・・、ようやく曲が終わりました。

曲の終わりと同時に、加奈がマイクを投げ捨て、両手を床に着き、尻を高々と上げました。ス
カートは背中までまくれ上がり、ショーツは片方に寄せられ、陰部が完全に露出して、愛液がそ
こから溢れ、床に滴り落ちているのです。そして、加奈が悲鳴に近い声を張り上げました。

「もっと・・、奥へ・・・、もっと奥へ・・、
入れて・・・ェ・・」

栄二が深々と指を差し入れました。悲鳴を上げて加奈が全身を痙攣させています。そして、ス
ローモーション・ビデオのように床に崩れ落ちました。期せずして観客席から拍手が湧きあがって
いました。

栄二が加奈の股間から右手を抜き出して、愛液で濡れた三本の指を得意そうに皆に見せ、それを
口へ運びゆっくり舐めています。全員が拍手しています。床に上体を起こした加奈は少し恥ずか
しそうにしていますが、嬉しそうな微笑みを浮かべています。そして栄二の左腕に絡みついたま
ま、壇を降りました。加奈の内股に一筋、二筋、愛液が流れ出した跡を男達はしっかり見届けて
いました。


[14] フォレスト・サイド・ハウスの住人たち(その2)(31)  鶴岡次郎 :2013/04/14 (日) 15:57 ID:ojXNurxM No.2348
部屋の隅から「次は自分の番だ」と、大きな声が響き、悠里の手を引っ張りながら最年長で魚屋
の金治が登壇してきました。金治に抱き抱えられるようにして登壇してきた悠里の様子が少し変
ですが、席に居る誰もその様子の変化を気にしていません。

スポットライトに照らされて、金治がマイクを握り、悠里が朦朧とした表情で金治の左腕に手を
絡めています。かなり酔いが回っているようで、身体がゆっくり前後に揺れ、視線が泳いでいる
のです。

「よう!・・、金さん!・・
待ってました・・・」

やはり最年長者だけにみんなの人気は抜群です。男達全員が金治と悠里の登壇に拍手を贈ってい
ます。悠里は少し脚を開き加減で、金治に全体重をかけるようにしています。金治の逞しい腕が
悠里の腰をしっかり抱きしめています。

金治がマイクを握りゆっくり歌い始めました。彼の得意は北島演歌で、そのことはここに居る男
たち全員が良く知っています。悠里は金治に支えられてようやく立っている状態で、とても一緒
に歌える様子ではありません。それでも、リズムに合わせて身体をゆっくりと揺らせています。

この時、彼女の脚に注目する者がいれば、そこが上から下まで愛液でべっとり濡れているのを発
見するはずです。そして、さらに視線を股間に移せば、そこを覆うショーツが既に取り去られ、
亀裂が何かを求めて泡を吹きながらうごめいているのを見ることになるのです。しかし、妖しい
までに綺麗な悠里の顔に見惚れ、男達は彼女の下半身にまで視線を向けることが出来ていないの
です。

少し前、栄二が加奈と一緒に登壇した時、金治は悠里の手をとり、皆からかなり離れた席に移動
していました。暗闇ですので誰も二人が離れた席に移動したのに気付かなかったのです。勿論こ
れは金治の作戦です。そして、悠里も・・、60男と一緒に部屋の隅へ行けば、そこで何が起き
るかおおよそ見当付けていたのですが、むしろそれを期待して金治の言うまま、いそいそと部屋
の隅に移動したのです。

部屋の隅に座ると直ぐに金治は悠里を抱きしめ唇を押し付けました。みんなの視線が加奈と栄二
に向かっているのを良いことに、金治は悠里の唇を奪ったのです。60歳を越えた金治の唇を、
そして舌を、悠里は嬉々として受け入れていました。

壇上で栄二が加奈の股間に指を伸ばすのを見た金治は悠里の股間に素早く手を伸ばしていました。
それを待っていた様に悠里は脚を大きく拡げて、栄二と加奈が歌っているのを横目で見ながら、
金治の指を亀裂に迎え入れたのです。


ノンスリーブのワンピースの肩紐が外され、簡単にブラが外されました。そして、金治の手は躊
躇なくショーツを剥ぎ取っていたのです。悠里も男の手に協力しました。スポットライトが加奈
と栄二に向けられ、部屋の照明が落とされていますから、金治と悠里の行為は誰も知らなかった
のです。

首筋から、乳房そして乳首まで吸われ、亀裂をくまなく60男の凄腕で弄られ、加奈と栄二が一
曲歌い終わる三分ほどの間に、悠里は呻きながら二度も逝き、大量の愛液を床に吐き出しました。

二人が歌い終わった時は、ワンピースは腰の辺りで紐状になり絡まっているだけで、ほとんど全
裸の身体を金治の前に曝していたのです。両脚を大きく開き金治の指を迎え入れ、金治にしがみ
つき、彼の口に吸い付き、悲鳴を金治の口の中に吐き出していたのです。

次の曲を二人で歌うことを金治から告げられ、朦朧とした表情で悠里は濡れた体にワンピースだ
けを着け直しました。そして、金治に支えられて登壇したのです。


[15] フォレスト・サイド・ハウスの住人たち(その2)(32)  鶴岡次郎 :2013/04/16 (火) 18:30 ID:pC1nBx.g No.2349
金治が『函館の女』を見事歌い切りました。やんやんやの喝采です。歌っている間、金治はずっと
悠里の腰を優しく支えていました。悠里は金治の歌に合わせてゆっくり身体を揺らせているだけで
した。加奈と栄二の過激な舞台に比べて静かな舞台です。それでも男達から不満の声は上がりませ
ん、金治の歌と、悠里の妖しいまでの美貌が彼等の舞台を支え、観客は十分満足しているので
しょうか、いえ・・、男達の様子を観ていると、どうやら金治の歌はこれから始まる大いなる見世
物の序曲のようで、それを知っている男達はそのクライマックスが訪れるのを今やおそしと、おと
なしく待っている様子です。

いよいよ、マイクが悠里に手渡されました。男達の拍手が一段と高くなっています。彼女が選んだ
のは、目下売り出し中の新人、椎名佐千子が歌う「悲しみ桟橋」です。咽ぶようなイントロの後、
セクシーなかすれ声で悠里が歌い始めました。金治が悠里の腰をしっかり抱いて支えています。

椎名佐千子を彷彿とさせる綺麗な顔をセクシイに歪め、白地に花柄のワンピースを着た悠里が妖し
く腰を振り、真っ赤な唇でマイクを舐めるように歌っています。男達は食い入るように悠里を見つ
めています。

〈・・この女が今に、全裸を曝し、アソコを恥ずかしげもなく拡げる・・、
この上品で、妖しいほどの美貌の女が・・、狂ったように男を求める・・・〉

そんな妄想がもう直ぐ現実になるのを良く知っている男達は、じっと悠里を見つめているのです。
その時、金治が悠里を支えていた手を離し、彼女から離れました。それまで金治に身体を預けてい
た悠里がふらついています。それでも何とか踏みとどまり、自力で身体を立て直し、笑みを浮かべ
て、その場でけなげに歌い続けています。

その悠里の側で、金治が着ているシャツを突然脱ぎ始めました。年相応に染みや皺が目立ちます
が、眼を背けるほどの肉体ではありません。しかし、スポットライトに照らし出された舞台で皆に
披露するほどの物ではありません。

「ヨッ!・・、待ってました・・」

意外なことに男達から一斉に、拍手と、掛け声が上がります。ビックリしているのは加奈と歌って
いる悠里です。

「どうしたの・・・、何が起きるの・・」

60男の体にそれほど興味がないようで、笑いながら加奈が側にいる栄二に聞いています。

「もう少し待ってみな・・、凄いものが見られるよ・・・、
きっと、加奈さんの大好物だよ・・、
一目見たら、加奈さんだって、金治さんが好きになるよ・・・」

笑いながら声を潜めて栄二が加奈の耳に囁いています。加奈はいぶかしげな表情を浮かべています
が、なんとなく想像できたのでしょう、栄二の背中を軽くぶっています。栄二が加奈の手を避けな
がら、素早く女を引寄せ唇を吸っています。
加奈も積極的に男の唇を受け入れ、舌を突き出しています。男の口に舌を預けたまま、加奈は自ら
ショーツを器用に取り去りました。

栄二の右手が素早く加奈の股間に延び、亀裂に指を二本差し込んでいます。もう加奈には悠里と金
治の舞台を見る余裕がありません。先ほど舞台で逝った余韻が再燃しているのです。栄二の唇を貪
りながら、彼女の右手は栄二の股間に伸び、慣れた手つきで男根をズボンから掘り起こしました。
それは先端から液をたらしながら、極限まで膨張しているのです。女は男根を自身の股間へ引きつ
けようとしています。この場で、皆が見ている目の前でセックスするつもりのようです。

舞台の直ぐ側にいる加奈の乱れる様子は舞台の上にいる金治と、悠里からは勿論、観客席に居る男
達からも良く見えます。

加奈の陰部に迫る栄二の男根を見つめながら、悠里は腰をゆっくり動かし、切ななさそう声を出し
歌っています。加奈が男根を受け入れ、乱れ始めたら、悠里はとても歌い続けられないでしょう。
しかし、金治は加奈の様子にかまうことなく、どんどん着ている物を脱ぎ捨て、遂に、花柄模様の
ボクサーパンツ姿になりました。

ここに来て、突然、女達に変化が現われました。

それまで側にいる金治を無視して加奈が握り締めた栄二の男根をじっと見つめていた悠里が明らか
に金治の体に反応しているのです。少し離れて立っていたのですが、マイクを左手に持ち変えて、
ボクサーパンツ一枚の半裸になった男の体に右手をかけ、全身を寄せ、男の腰にしっかり右腕を絡
めています。そして両脚を開いて、股間を男の体に擦り付け、欲情した獣のように、腰をゆるやか
に振り出したのです。

加奈は加奈で、それまで栄二の男根を股間に押し入れようとしていた手を突然止めました。そし
て、男根を手離し、栄二の手を振り払い、腰で紐状になっていたワンピースを慌てて体に着けなお
して、鼻をピクピクさせて、金治の側へ四つん這いで近づき始めたのです。

今まさに男根を握り、自身の陰唇に自らの手で入れようとした女が、突然翻意して他の男ににじり
寄っているのです。通常であれば女からこんな失礼な態度をとられると男は頭に来るものですが、
加奈の変化を見て、栄二はただ苦笑いを浮かべて女を見送っているのです。どうやら、金治がいる
と女達が狂い出すことに栄二は慣れていて、「今日も始まったか・・」と、あきらめている様子で
す。


[16] フォレスト・サイド・ハウスの住人たち(その2)(33)  鶴岡次郎 :2013/04/17 (水) 11:00 ID:kHGqaPpY No.2350
女達がにじり寄って来るのを見ても金治は慌てません、ゆっくりボクサーパンツを脱ぎ捨て、直ぐ
側に来ていた加奈に投げ与えました。加奈がそれを受け止め、嬉しそうにしてその布を鼻に押し当
てています。何度も大きく息を吸い込んで、至福の表情を浮かべているのです。そして、加奈の視
線が金治の股間を捕らえました。加奈が思わず声を出しています。

「ああ・・、凄い・・
大きい・・・ィ・・・・」

それは、未だ垂れ下がり、臨戦態勢を整えていないのですが、優に20センチ近いもので、黒過ぎ
ず、赤過ぎず、血管の浮き出た軸、大きな亀頭、正に名刀です。加奈が思わず声を上げた気持ちが
判ります。

金治もそのことはよく心得ている様子で、右手を添えて、加奈にそれを見せています。それは形も
凄いのですが、女達を魅了したのはその香りです。金治が欲情してくると一段とその香りが強くな
るようです。男なら鼻が曲がるほど強烈な男性臭ですが、それは女性の官能を直撃するようで、加
奈も悠里も形やその大きさには我を忘れるほど惹かれている様子はありませんが、その香りには抵
抗できない様子です。

加奈は身を乗り出して、男根の直ぐ側、30センチほどの距離にまで顔を突き出し、ほとんどよだ
れを垂れ流しそうは表情で、その濃い香りの中に身を置いて至福の時を過ごしているのです。

マイクを握った悠里も平静ではいられない様子です。男の体に右腕を絡めて、腰を押し付けている
ので、男根は手を伸ばせが届く距離にあります。そこから立ち上がる香気が悠里の鼻腔を激しく刺
激しているのです。悠里の声がなにやら上ずり、例えようもなく色っぽいのです。そして彼女の視
線は金治の男根に釘付けにされています。瞳を潤ませて、男の体にさらに強く股間を押し付けてい
ます。欲情すると愛液を噴出す習性がありますから、おそらくスカートは愛液で濡れ、男の肌にも
愛液はこすり付けられていると思います。

肌に張り付いたスカートの裾が上がり、男達の間に押えた歓声が上がっています。女がショーツを
着けていないのを発見したのです。そして良く見ると、何本も愛液が垂れ落ちた跡が彼女の脚に在
るのです。悠里が既に、たぶん、観客席に居る間に金治の手で何度も狂わされた事を、いまさらの
ように気がついているのです。そして壇上に上がった時、悠里は既に金治の術中に完全に嵌り、男
の言いなりになる状態に堕ちていたことを男達は知ったのです。いつもの事ながら、女のこととな
ると、金治の動きはきめ細かく、素早いのです。男達は忌々しさを越えて、感嘆さえしているので
す。


男達は金治の男根の凄まじい吸引力をこれまで何度か見せ付けられているので、二人の女が我を忘
れて男根ににじり寄るのを苦笑いを浮かべて眺めています。ここは金治に任せて、金治が十分に女
達を賞味した後、そのおこぼれに預かるのがいつもの習慣なのです。

加奈の顔が益々男根に近づき、今にも咥えそうな雰囲気になっています。
もう・・、加奈には自制心も、羞恥心もなくなっているようです。

悠里が歌いながらワンピースの肩紐を一本ずつ解き始めました。彼女も、もう・・、夢に中にいる
ような様子で、男達の視線はほとんど気にならない様子です。背中のジッパーをゆっくり引き下し
ました。男達は何が始まるか判っているようで、固唾を呑んで悠里を見つめています。

はらりとワンピースの上半分が下に落ち、悠里の形の良い、少し小ぶりの乳房がスポットライト
に、その白い姿を現しました。


[17] フォレスト・サイド・ハウスの住人たち(その2)(34)  鶴岡次郎 :2013/04/18 (木) 16:08 ID:Zml.2m22 No.2351
宙に視線を移し、男根から立ち上がる香気がもたらした全身を襲う快感に身を委ねて、それでも
しっかりと悠里は歌っています。その歌声が、情欲で少しかすれた声が、男達の耳に届き、彼ら
をこの上なく鼓舞しています。

妖しいほどの美貌に恵まれた女が、男根の姿とその香りに欲情して舞台で腰を捻りながら、裸身
を曝そうとしているのです。男達は堪らなくなっていました。男根をパンツの上から押えるよう
にして悠里を見つめています。おそらく一番冷静なのは男根を舞台で曝している金治だと思いま
す。

マイクを握っていない左手を器用に働かせて腰の位置で止まっていたワンピースを床に落としま
した。一糸まとわない悠里の身体がスポットライトに浮かび上がっています。両脚を重ねて、左
足を少し突き出し、悠里はポーズをとっています。股間の茂みが官能的です。裸になると同時に
悠里の歌が終わっていました。

一瞬の間を置いて、男達から一斉に拍手が湧きあがりました。その拍手には、淫靡な響きはあり
ませんでした。すばらしい芸術作品を見せられた時と同じ感動を男達は持っていたのです。真面
目な金物屋の篤の瞳に涙が溢れています。

舞台の上に全裸の金治と、全裸の悠里が並んで立ち、そして、ワンピースの裾を乱し、濡れた亀
裂と陰毛を惜しげもなく露出して、床に脚を投げ出し座り込んでいる加奈・・。彼女の唇が金治
の男根の先端にほとんど触れるほど接近しているのです。

悠里がゆっくり金治に抱きつき、彼の口に吸い付きました。金治もそれに応えて下半身を加奈に
向けたまま、上半身をねじり、舌を思い切り悠里の口に突き入れています。悠里が激しく金治の
舌を吸い込んでいます。音が止まったカラオケルームに男と女が口を吸い合う淫靡な音が響いて
います。

加奈が男根の先端を口に入れました。大きな亀頭を完全に吸い込むことは無理ですが、いっぱい
に口をあけ、舌を使って、亀頭を巧みに舐めています。

一人の女の口を吸い、足元に跪いたもう一人の女の口に男根を預け、60歳の小男である金治は
落ち着き払っています。加奈の口と舌でなぶられている男根がゆっくり起き上がっています。

「どちらが先にする・・・
俺は、どちらでもいいが・・・・」

金治が二人の女に向かって、優しく聞きました。悠里と加奈が眼を合わせ、加奈が頷き、そして
男根に顔を向け、最期の別れであるキッスを残して、ゆっくりと壇上から去りました。舞台に
残ったのは全裸の金治と悠里です。

金治が悠里の腰を引寄せ唇を再び合わせました。悠里の両腕が金治の首に絡んでいます。女が両
脚を持ち上げ、金治の腰に絡みつかせています。金治の凄い男根が悠里の身体を支えているよう
に見えます。女の股間から愛液が床に滴り落ちるのがはっきりと判ります。

金治が舞台の側にいる篤に向かって手招きしました。そのタイミングを待ちかねていたようで、
篤は素早く衣服を脱ぎ、全裸になりました。さすがに若いだけあって、贅肉のない見事な肉体で
す。どうやら一度、下着の中で吐き出したようで、男根は少し下を向いています。

金治が舞台の上に悠里を横たえました。金治の力ではいつまでも悠里を抱き上げていることが出
来ないのです。駅弁スタイルで交わることは勿論、今の金治には無理なのです。

全裸の身体を舞台の上に曝している悠里の乳房に篤が唇を寄せました。金治は股間担当で、一杯
に両脚を開いた女の局部に顔を埋めています。悠里が金治の頭を両脚で挟み込み、両手で篤を抱
きしめています。篤は悠里の乳首を口に含み、開いた右手で片方の乳房を揉んでいます。どうや
ら、二人で女を責めることは初めてではない様子で、呼吸のあった攻めを見せています。悠里が
身体をうねらせ、悲鳴を上げ始めました。

うらやましそうな表情を浮かべ、加奈が無意識にスカートの上から股間を押せえ、悠里を見てい
ます。おそらく彼女の股間は洪水状態だと思います。悠里と金治、篤の3Pを固唾を呑んで見て
いた観客席にいる男達が加奈の存在にようやく気がつきました。


[18] フォレスト・サイド・ハウスの住人たち(その2)(35)  鶴岡次郎 :2013/04/20 (土) 15:47 ID:B0HgoBk6 No.2352
肉屋の栄二と八百屋の健介が前後から加奈に襲い掛かりました。それを待っていた加奈ですが、
それでも悲鳴を上げて形だけの抵抗を示しています。あっという間にワンピースを剥ぎ取られ、
床の上に全裸の身体を長々と曝しています。裸になるとその圧倒的な肉体は更に存在感を増して
います。両脚を少し開き加減にしているので、亀裂の中のサーモンピンクまで良く見えます。二
人の男は攻めの手を止めて、少しの間、加奈の裸体を見ていました。

肉屋の栄二が素早く衣服を取り全裸になりました。高校球児であった栄二の裸は加奈の肉体と
真っ向勝負できるほどに立派なものです。股間の男根はいきり立ち今にも腹にくっつきそうです。
八百屋の健介も裸になりました。日頃肉体を酷使している健介の裸も要所が盛り上りオスの威厳
を見せつけています。栄二の男根を見上げながら加奈が何事か栄二に声をかけ、ソファーの上に
在る彼女のバッグを指差しました。栄二が頷いてそのバッグを加奈に手渡しています。

加奈の両足を肩に掛け栄二がその身体を彼女に股間の間に入れました。男根を手に持って、加奈
の女陰に向けています。栄二はしっかりコンドームをつけていました。加奈がバッグから取り出
し、栄二に手渡したものです。

ゆっくりと男根が進みました。卑猥な音を立てて男根が吸い込まれています。加奈が顔をゆがめ
て、長い四肢を栄二の隆々とした体に絡めています。
栄二の腰が激しく動き始めました。湿った、艶かしい破裂音が部屋中に響き渡り、加奈の悲鳴が
断末魔の発する声に変わって来ています。そして、栄二が痙攣を起こし加奈の上に圧し掛かるよ
うに倒れこみました。


女陰を散々に吸われ、篤に両乳房を翻弄されて、悠里は何度も悲鳴を上げていました。両脚を広
げ男根が欲しいと淫らな言葉を吐き出し始めたのです。もう・・、淑やかな悠里の面影は完全に
吹き飛び、そこには男根を求めて身体をくねらせている妖艶な女が居るだけです。

「よっしゃ・・・、こうなれば俺のものだ・・・
篤ちゃん・・、俺から先で良いか・・・、
そうか・・、すまないね・・・・」

全裸の金治が悠里の股間からゆっくり顔を外し、大股を開いている女を見下ろしています。篤が
悠里の乳房から離れ、テーブルーの側へ移動して、ビールのコップを一気にあおっています。金
治に悠里を明け渡すつもりのようです。

「篤ちゃん・・、悪いね・・、直ぐに終わらせるから・・・、
さあ・・、待っていろよ・・、良い思いをさせてやるから・・・
上品な顔して、『チ○ポ、欲しい・・』なんて、よく言うよ・・、可愛いネ・・・、

おっと・・、忘れる所だった・・・、
女と接する時は、先ずこれがエチケットだからな・・・」

女を見下ろす金治の顔が悠里の愛液でべっとり濡れているんです。唇の周りに付いた愛液を舌で
舐めとりながら金治はなにやら独り言を言いながら、バッグからなにやら取り出し、男根に装着
しています。普通サイズでは不自由を感じるので、彼はいつも特別サイズのコンドームを携帯し
ているのです。

悠里の両脚を一杯に開いて、その中に身体を入れました。60歳を越えている金治の男根は見事
なものです。その先端を女陰で感じ取り、悠里は待っていたものが近づいた来たことを悟り、大
声を上げて、その物の卑猥な呼び方を連呼しました。

「入れて・・、突いて・・ェ、もっと・・・ォ・・」

金治のモノがゆっくり入ってゆきました。最初はそれほどのモノではないと高を括っていた悠里
は慌てました。張り裂けるような緊張感が襲ってきたのです。おそらく悠里にとって今まで経験
した最大サイズの男根だったはずです。

「ああ・・・、大きい・・、どうしたの・・・これ・・・、
ああ・・、とても無理・・、ああ・・・、ダメ・・・、やめて・・
ああ・・止めないで・・、ああ・・」

支離滅裂な言葉を叫んで悠里が騒ぎ始めました。どうやら女の扱いには慣れているようで、二歩
進んで一歩下がる要領で、焦らず、女の様子を観察しながら、男はゆっくりと腰を進めています。

「ギャッ・・・・、痛い・・・・、
ダメ・・・・・ェ・・・」

中ほどまで入った時、金治はそれまでのスローペースを改め、一気に腰を押し付けました。破裂
音が響いて大物が深々と女陰に吸い込まれました。悠里が絶叫して、身体を弓なりに反らせてい
ます。そして、両腕と両脚を男の体に巻きつけています。


[19] フォレスト・サイド・ハウスの住人たち(その2)(36)  鶴岡次郎 :2013/04/21 (日) 17:23 ID:CaE9Lj2s No.2353
それから悠里と加奈は4人の男と何度も交わりました。おそらく、数時間の間に、彼女達の上で
4人の男達・・、正確に言うと金治を除く三人の男はそれぞれ3度以上精液を吐き出したで
しょう。金治は悠里の後、加奈の中で果てて十分になったようで、もっぱら観戦に回っていまし
た。

二人の女を相手に十分に頑張った男達は、さすがに疲れ果て、しばらくの休憩が必要になりまし
た。男達はもう十分楽しんだようで、全裸の女達が側にいても手を出そうとしません。股間のモ
ノもうな垂れています。本来ですとこれで性宴はお開きにして、店を出るべきところですが、ま
だまだやる気満々の女達の様子を見て、ここで女を放り出すわけには行かないと男達は悲壮な決
意を固めて、しばらくの休憩を宣言したのです。


悠里と加奈は準備してきているバスタオルを巻きつけ、男達はショーツを着け、半裸の姿でご馳
走を食べ、飲みました。重労働の後は酒も食事も進みます。半裸姿の男と女はがつがつと食べ、
強いアルコールを喉に勢い良く流し込んでいます。
腹が一杯になると男達の中にようやく元気が戻ってきました。半裸の女を意識するようになった
のです。

先ずはカラオケも楽しむことになりました。加奈と栄二が腰を寄せ合い、仲良く歌いました。ま
るで長年連れ添っている夫婦のような雰囲気が二人から溢れていました。

健介と篤からデュエットを申し込まれ、二人の男とそれぞれ二曲づつ、悠里は歌いました。舞台
に上がると、すかさず男達はバスタオルの下に手を伸ばし、女の局部に触って歌いました。男の
手を迎え入れ、女は身体をくねらせ、タオルを投げ捨て、全裸になって局部から愛液を迸らせな
がら歌いました。男もショーツを投げ捨て、少しうな垂れた男根を裸の女に押し付けながら歌い
ました

男根を裸体に押し付けられ、局部に男の指を受け入れ、それでも悠里はけなげに歌いました。喜
悦で悶えながら、揺れる声で歌う悠里に男達はスッカリ魅了されていました。萎えていた男根が
次第に勢いを増し、もう少しで臨戦態勢を整える状態です。

悠里が遂に我慢できなくなったようで、舞台からよろよろと降り、床の上に裸体を投げ出しま
した。大きく開かれた女の股間から愛液が吹き出ています。

「ああ・・・、がまんできない・・・、
誰でもいい・・、なんとかして・・・、
チ○ポ入れて・・、チ○ポ、ほしい・・・ああ・・・ぁ・・」

健介が跪き、女の股間に顔を埋め、局部を舐め始めました。篤が二つの乳房を独占して舐めたり、
手で揉んだりしています。低い声を出し悠里は体から湧き上がる喜悦を楽しんでいます。おそら
く悠里はもう正常な感覚を完全に失い、性感だけ異常に鋭くなっていると思います。このまま、
二人の男の手で弄ばれ、数え切れないほど頂点に駆け上り、そして、気絶するのです。


60歳過ぎの金治は疲れからか、コックリコックリとしています。猥雑この上ない喧騒の中で金
治は安らかな表情で午睡を楽しんでいるのです。悠里と加奈を抱き、それぞれに巨大な男根の味
を教え、彼女達を気絶寸前まで導き、自らは最期に抱いた加奈の中で果てました。それで、金治
の今日のプレイは完了したのです。満足しきった安らかな表情で金治は眠っています。


どうやら加奈は栄二と気が合った様で、部屋の隅で、皆から少し離れたところに据わり、楽しそ
うに話しこんでいます。

「金さん、お疲れのようだね・・。
最近は何処で飲んでも、途中で寝るんだ・・。

ところで、金さんのアレ、大きいだろう・・、
女性にはたまらないだろうな・・、キャバレーなんかでも・・、
アレ・・、まずいな・・・、
こんな話を女の人の前でしてもいいのかな・・・」

栄二がうっかり口を滑らせています。

「いいの・・、裸で絡み合った仲なんだから・・、
何を話し合ってもかまわないよ・・、
金さんのチ○ポ大きいわよ・・、大きすぎて、恐いほど・・」

加奈が笑いながら、はしたない言葉をわざと使って、栄二を安心させています。


[20] フォレスト・サイド・ハウスの住人たち(その2)(37)  鶴岡次郎 :2013/04/23 (火) 16:41 ID:ehkhc7yw No.2354
軽い気持ちで発した加奈の言葉に、栄二がしんみりした口調で答えました。

「やっぱり、そう思うだろう・・
金さんのアレを見ると・・、女の人はたまらないだろうと思うんだ・・、
いつもかなわないと思うんだ・・」

少し深刻そうな表情を浮かべた栄二を見て加奈が少し慌てています。

「そんな意味で言ったのではない・・、
女は、男の人が思うほどアレの大きさは気にしていない。
好きな人に抱かれるのが一番・・、
私は栄二さんが一番好き・・・」

そう言って、栄二の胸に頭を寄せています。巨根崇拝の気持ちは女性以上に男性が強く、男性の
前で他の男のモノに論評を加えるのは禁物であるとの記事を女性誌で読んだことを思い出し、栄
二に金治のモノが大きいと告げたことを加奈は後悔して、咄嗟の言い訳を言ったのです。

しかし、言い訳のつもりで発した言葉が金治の男根が栄二のモノより巨大であることを認めてい
ることを男に伝えたことになっているのです。事実、両者の間には歴然たる差があって、4人の
男と交わった直後でも金治から与えられた感触は、加奈の女陰の奥に歴然と残っているのです。
当然、加奈も自身の犯したミスに直ぐ気がつき、あわてました、しかし、いまさらどうすること
も出来ないのです。男の胸に頭をつけたまま、加奈はじっとしていました。

「ゴメン、ごめん・・、すねたような言い方は良くないね・・
僕はいろいろな意味で金さんにはお世話になり、
アレの大きさだけでなく、金さんには頭が上がらないだ・・」

何か事情がありそうな栄二の様子ですが、これ以上男性器の話題を続ける気にならなくなった加
奈は黙って聞いていました。出来れば金治の話題から外れることを望んでいるのです。

「あの人、直ぐにアレを見せたがるから・・、
キャバレーなんかでカラオケをやると、直ぐ、露出して、
そうすると、女の子が全員集まってきて、そうなると金さんの一人舞台になる。
それでも、最近は体力が衰えて、女の子を独占することはなくなったが、
昔は凄かったらしい・・・・」

栄二がゆっくりと話し始めました。加奈の思いとは逆に金治の大マラの話題を続けるつもりのよ
うです。

悠里と篤が歌っている騒音が響く中ですから、栄二は身体を寄せ、彼の口が女の耳に時々触れる
ほど顔を近づけています。二人はほとんど全裸状態ですから、激しいセックスの後の強い残り香
が、互いの鼻腔を刺激しているのです。勿論、栄二の手は、加奈の股間にうずまり、亀裂に指が
挿入され、加奈の右手はしっかり男根を握り締めているのです。

「6人の女の子をホテルへ連れ込んで、二時間後には金さん一人でホテルから出てきた。女達が
出てこないので心配したホテルのスタッフが部屋に入ると、部屋の中のいたるところに、全裸の
女が倒れているのを発見した。驚いたスタッフが仲間を呼び集めて、3人がかりで介抱してよう
やく女達は起き上がることが出来た。話を聞くと、金さんのアレで全員、とことん突き抜かれて、
気絶してしまったことが判った。これは二丁目の住人なら誰でも知っている金さんの武勇伝だよ・・」

「凄い・・、六人も気絶させたの・・・
でも・・、私・・、なんとなく想像できる・・・・
私だって・・、あのまま攻め続けられていたら、どうなっていたかわからない・・・」

金治の大マラの話には乗らないと決めている加奈ですが、話の途中から聞き耳を立てるように
なり、興奮していました。そして、鮮明に金治の感触を思い出し、身体を熱くしていたのです。
加奈の女陰に差し込んだ栄二の指が加奈の興奮を的確に感じ取っていました。そして、加奈も
また、栄二の男根がだんだんに硬くなるのを指で感じ取っていました。

「金さんの男根は買い物客の間でも評判だよ・・・。
男には迷惑な匂いだが、家の女房なんかも、『身体がぞくぞくして、濡れてくる』なんて言うほ
どだから、金さんのチ○ポを目当てに、遠方からくる奥様もいるほどだよ、・・と言っても、直
に見ることはできないが、側で彼の匂いをかぎ、彼のチ○ポの雰囲気を感じ取るだけだが、それ
でも満足らしい・・」

加奈が黙って頷いています。栄二の言うことを肯定しているのです。女性にとって金治の香りは
麻薬のようなものだと加奈は思っているのです。


[21] フォレスト・サイド・ハウスの住人たち(その2)(38)  鶴岡次郎 :2013/04/24 (水) 14:44 ID:n7xVWMi6 No.2355
「金さんの奥さんが良く出来た人でネ・・・、
前の奥さんが早くに亡くなって、再婚で、年も20歳近く離れているはず・・、
本当に綺麗な人で、元は新橋で有名な芸者さんだったらしい・・。
噂では、金さんのアレに惚れて、
貧乏な魚屋の後妻に自分で押しかけてきたらしい・・」

金治の大マラが名妓を落とした噂の真偽はともかく、実物を目の当たりに見て、それだけでなく、
それを上下の口で十分味わった加奈には、その名妓の気持ちが痛いほど判ったのです。加奈でも
その立場に立てば、その名妓と同じ道を選ぶと思ったのです。

「静香姐さんと言うのだが、美人を鼻にかけるわけでもなく、良く出来た人で、
商店街では有名人だよ、誰でも姐さんのことを好きになるよ・・・」

栄二が夢見るような目つきで金治の妻、静香のことを加奈に話しています。回りはカラオケの騒
音で二人だけの世界が出来上がっているのです。栄二の様子を見て、加奈にある考えが突然浮か
びました。普段なら他人に対して、それも今日初めて会った人に、決して口にしないことですが、
絡み合い、今も互いの性器を弄りあっている仲ですから、夫婦のような感情が二人の間に出来上
がっているのです。加奈は素直にその質問を口にしました。

「ネェ・・・、栄二さん・・・、
もしかして・・、あなた・・、
静香姐さんと寝たことがあるでしょう・・?」

「・・・・・・・・・」

少し悪戯っぽい表情を浮かべ、栄二をしっかり見つめて加奈が聞いています。栄二はビックリし
て、言葉も無く加奈を見つめています。どうやら図星のようです。

「鋭いな・・、どうして判るの・・・、
もう・・、時効だから、加奈さんだけには言っちゃうけれど・・・、

静香さんが金さんのお嫁さんになったその年の暮れ、金さんが急性胃炎で入院したんだ、当時、
まだ大学生だった俺は、親に言われて金さんの店を手伝いに行った。
その夜・・、静香さんから誘ってきて、一度だけ、ほんのお礼だと言って、抱いてもらった。

実は・・、静香さんにも知られてしまったが、その時が初めてだった・・」

二十年近く前のことだと断りながら、栄二が話しました。静香が最初の女性であることまで栄二
は告白したのです。

「それで・・、一度だけで済んだの・・」

一度だけで終わるはずがないと考えた加奈がストレートに質問しています。栄二が困惑しながら
も、真面目な表情でゆっくり首を振っています。

「大学を卒業して、しばらく銀行に勤めたのだけれど、その間10年近くこっそり会っていた。
年が近かったせいで、静香さんの悩みや愚痴を聞くことが僕の仕事だと、その当時はそう思って、
自分に言い聞かせていた・・。

でも・・、会えば二度に一度は抱かれていた・・。
勿論、金さんへの罪悪感はあったが、それ以上に静香さんを愛するようになっていて、
後戻りは出来ない気持ちだった・・・」

栄二がゆっくり話しています。おそらく他人にこのことを話すのは加奈が初めてなのかもしれま
せん。

「父親が病で倒れて、稼業の肉屋を継ぎ、親類の勧めで家内と結婚することになった。その結婚
式の前日、金さんから話があると呼び出された・・・」

加奈はある修羅場を予想して、それこそ固唾を呑んで、栄二の次の言葉を待っていました。胸に
巻いたバスタオルの下は全裸で、今は乾いていますが、全身に撒き散らされた男達の精液が強い
香りを吐き出し、彼女の陰唇は男根をくわえ込んだ痺れが歴然と残っていて、加奈の気持ちはそ
の余韻の中にいるのです。とても、深刻な話を聞く体勢ではありませんが、加奈の表情は真剣そ
のものです。もちろん、半裸の栄二にも、エロ話をするような浮ついた様子は微塵もありません。


[22] フォレスト・サイド・ハウスの住人たち(その2)(39)  鶴岡次郎 :2013/05/05 (日) 16:03 ID:1Z0QGjvw No.2356
金治からの電話で、近所の喫茶店で会いたいと言われた時、何故か背筋が寒くなる思いに栄二は
捕らわれていました。稼業である肉屋を継いだ時から、商店街の大先輩である魚屋の金治にはい
ろんな意味で助けを受け、それなりに肉屋の商売をやってこれたのは、金治の存在があったから
だと栄二は金治に感謝の気持ちを忘れたことがないのです。それでいて、金治の妻、静香と不倫
の関係を続けていたのです。

結婚を明日に控えた夜、突然金治から呼び出しがあったのです。金治と栄二は、それまでほとん
ど毎日のように他の商店主たちと一緒に近所の居酒屋で飲み会う仲ですから、改まって呼び出し
を受けると、後ろめたいことがあるだけに栄二は背筋が寒くなるほど怖気づいていたのです。

指定された喫茶店は表通りから外れた住宅街にある小さな店で、この時間、サラリーマンの帰宅
時間には少し早く、顧客である学生たちは既に店から引き上げた後で、店内は閑散としていまし
た。

指定した時間前に来て、金治は窓際に座り、一人でコーヒーカップを傾けていました。不安そう
な表情を隠さず、それでも笑みを浮かべて栄二は金治の前に座りました。この時、栄二は32歳、
肉屋を引き継いでから3年経っていました。そして、金治は商店街自治会の会長を務める立場で、
50歳を過ぎて男盛りを迎えていました。

栄二が注文したコーヒーが届くのを待って、金治は型どおり結婚のお祝いを言いました。そして、
結婚のお祝い金を差し出しました。

「・・、これで栄ちゃんも一人前だな・・・
亡くなった親父さんも喜んでいるよ、
これからは二人で、お母さんを大切にしてあげなよ・・」

上機嫌で、金治が話しています。この調子なら、何も起こらないと栄二は内心ほっとしていたの
です。

「栄ちゃん・・、
今日、ここへ来てもらったのは・・、
静香のことで栄ちゃんに話しておきたいことがあるからだ・・」

栄二は口をポカンとあけ、見る見る内に、彼の顔から血の気が引いて真っ青になっていました。
そんな栄二の表情を悲しそうに見つめて、金治はそっと視線を下に向けていました。


「10年前、栄ちゃんに初めて抱かれた後、俺が入院していた病院へやってきて、
静香は俺にすべてを告白した・・。

勿論、俺はビックリした・・。ただ、相手が子供の頃から良く知っている栄ちゃんでは本気で怒
り出すことが出来なかった。それで静香には退院するまで、この話は預かると告げた・・」

金治が笑みを浮かべて、栄二に告げました。栄二は困惑した表情を浮かべ金治を見つめていまし
た。

「退院して、二人でいろいろ話し合った。
静香は栄ちゃんを愛していると言った。
そして、俺と別れるつもりもないと言った・・・。
要するに、二人の男との関係をこれからも続けたいと意思表示したのだ・・・。
このあたりが、芸者育ちの静香らしいといえる・・・。

こんな時、夫たる俺はどうすればいいのだろうね・・・・」

最後に謎のような言葉を吐き、金治は笑みさえ浮かべているのです。栄二は全身から力が抜けて
いくのを感じていました。

「そうですか・・、金治さんは・・、
あの夜のことを・・、知っていたのですか・・・」

そう言うのが栄二にとって精一杯でした。


[23] フォレスト・サイド・ハウスの住人たち(その2)(40)  鶴岡次郎 :2013/05/06 (月) 12:53 ID:xQ6/B6eM No.2357
10年前、一夜限りと決めていた浮気を静香は金治に告白していたのです。そして、その後10
年近く、その事実を隠して静香は栄二との関係を続けていたのです。現に二日前、隣街のラブホ
テルで慌しい情事を済ませた仲です。

〈もしかすると・・・、
この10年間の裏切り行為までも金さんは知っているかもしれない・・、
もし・・、知っているならば、とてもただでは済まない・・・、

僕の結婚式の前日を狙って呼び出したのには、何か訳がありそうだ、
このまま、金さんのペースでことを進めると、僕はとんでもないところへ、
追い詰められそうだ。ここは、とにかく頭を下げることが大切だ・・・〉

笑みさえ浮かべて話している金治の次の出方が判らないまま、栄二はいまさらのように、過去に
犯した罪の大きさに気付き、全身に悪寒を感じるほどの気分になっていました。そして、何事か
決心した表情を浮かべ席から立ち上がりました。金治に攻められる前に、早く白旗をあげる気に
なったのです。

「あの夜、静香さんをそそのかしたのは、全て私の責任です・・・。
私は決して許されることない罪を犯しました・・。
大恩ある金治さんを裏切りました・・。
このことでは、どんな裁きも甘んじて受けるつもりです・・・」

そう言って、栄二はその場に直立したまま、深々と頭を下げました。言葉の上では10年前の一
度きりの浮気を謝罪しているのですが、心の中ではそれから10年近く続いた裏切り行為も含め
て謝罪していたのです。土下座しても足りないほどの気持ちを持っていたのですが、そうすれば
客の少ない店内であっても、あまりにも目立ちすぎ、金治に迷惑をかけることになると栄二は判
断したのです。そんな栄二の様子を金治は笑みさえ浮かべて優しい表情で見守っていました。

「栄ちゃん・・、
今日呼び出したのは栄ちゃんを責めるつもりではないのだ・・」

優しく声をかけ、手をとるようにして栄二を椅子に戻し、金治は栄二の顔を見つめながら話しま
した。

「10年前、静香から告白を受けた時、俺は静香と栄ちゃんの仲を認めることにした。そうでも
しないと、静香は俺と別れて栄ちゃんの下に走るかもしれないと思ったからだ・・・。勿論、そ
のことを告げると、静香は凄く喜んでくれた。そして、俺を誰よりも大切にすると約束してくれ
た。事実、この10年間、静香は俺のことを本当に大切にしてくれた。その意味で、栄ちゃんに
はお礼を言いたいほどだよ・・・」

「・・・・・・・・」

あまりの衝撃で栄二は反す言葉を失い、口をあけたまま金治の顔を見つめていました。今にもそ
の場に倒れそうな雰囲気なのです。

「栄ちゃん・・・、大丈夫か・・、
気分でも悪くなったのか、安心しな・・、
このことで、栄ちゃんを責めるつもりではないから・・。

勿論、これまで、おおきな秘密を抱えた栄ちゃんが悩んでいるのを知っていた・・。
それでも俺はあえて助けの手を差し出さなかった・・、
それが、せめてもの俺の抵抗だったとも言える・・。
少し・・、妬いていたのかもしれない・・・、ハハ・・・・」

「そんな・・・・・、
静香さんは・・・、ご主人の許可を得て・・・、
この10年間、私との関係を続けていたのですか・・・・」

金治のからかいの言葉さえ良く理解できなかった様子で、栄二が間の抜けた質問をしています。
金治が苦笑しながらゆっくり頷いていました。栄二は驚きと当惑で腰が抜けたような気分になって
いたのです。


[24] フォレスト・サイド・ハウスの住人たち(その2)(41)  鶴岡次郎 :2013/05/08 (水) 14:18 ID:sDsRc2UY No.2361
二人だけの秘密だと信じ込み、背徳感と、罪悪感に苛まれながら、それでも静香への思いを断ち
切ることが出来ないで、遂には二人で地獄に落ちようと覚悟を決めて禁断の木の実を食べ続けた
栄二だったのです。その覚悟はある意味で栄二の命をかけたものだったのです。

一方、静香は、二人きりの時、その行動は大胆で、経験の浅い栄二は常にリードされていました。
栄二はそんな静香の様子を見て、「開き直った女は凄いと・・」といつも感心していたのです。
それが、静香は夫から許可を得て、栄二との浮気を続けていたと判ったのです。

「金治さんが聞けばきっと怒り出すと思いますが、許されることはないと思いながら、私はいつ
しか静香さんを愛するようになっていました。もし、金治さんに知られるようなことになれば、
その時は潔く裁きを受け、金治さんが望むなら、私の命を差し出してもかまわないと思うように
なっていました・・・」

思いつめた様子で栄二が一気に話し始めました。笑みを浮かべて聞いていた金治の表情がだんだ
んに引き締まり、表情から笑みが消えていました。

「お叱りを受けるのを覚悟して言います・・。
私は本気で静香さんと結婚したいと考えておりました。
勿論、静香さんが金さんと離婚してくれることが条件ですが、多分最後になれば、静香さんは金
さんより僕を選ぶだろうと自惚れていました・・。

それが、静香さんにとって僕は・・・、
夫の許可を得て遊ぶ若い男でしかなかったことが判りました・・・。
当然といえば、当然ですよね・・・、
静香さんとの結婚生活を夢を見た私が愚かだったんだと思います・・・。

静香さんに愛されていると思った私が愚かでした・・・・」

金治夫妻に弄ばれていたことがようやく判ったようで、二人への怒りを通り越して、栄二は少し
自棄になっていました。それでも、悪びれた様子はなく、どこかさばさばした表情で栄二は語って
います。そんな栄二を見て、少し慌てながら金治が口を開きました。

「いや・・、そうでもない・・・、
静香は栄ちゃんを本気で愛していたし、
今でも彼女にとって一番の男は、栄ちゃんだと、俺は思っている・・」

ここまで余裕のあった金治ですが、栄二の切々とした告白を聞かされて、かなり慌てています。
それを言ってしまっては、あまりにも自分が哀れになると思って言わないつもりでいた静香の本
心をここで栄二に説明する気になったのです。

「静香は中学校を出ると直ぐに花柳界に入り、夢多い思春期をその中で過ごしたのだ。そして、
多分、普通の女性なら経験するはずの恋愛経験もないままプロの世界に入ったと思う。

私と結婚した時、彼女は売れっ子の芸者で、勿論、男女の仲のことには良く通じていて、それな
りの大人の女性だった。栄ちゃんに静香が出会ったのはそんな時だった。10年前のことだから、
確か・・、栄ちゃんが大学4年、静香が25歳の時だった。

多分、栄ちゃんは静香の知らない種類の男だったはずだ、彼女自身でもどうすることが出来ない
感情に捕らわれて、彼女から誘って栄ちゃんに抱かれたのだ・・。
多分、それが彼女にとって、初めての恋だったと思う・・」

若い栄二に言い聞かせるように金治は話していました。一時の興奮状態から冷めたようで、栄二
はようやく持ち直し、静かに金治の話を聞いています。


[25] フォレスト・サイド・ハウスの住人たち(その2)(42)  鶴岡次郎 :2013/05/10 (金) 11:43 ID:hz2swN3Q No.2363
「静香は栄ちゃんが好きでたまらなくなり、気がついたら自分から誘いかけ抱かれたと泣いてい
た。黙っていれば判らない浮気を、俺に告白したのも、一度きりと決めていた栄ちゃんとの関係
をいい思い出として残したいと思ったからだった。勿論、離婚も覚悟していたようだ。

告白を聞いた俺は、静香との離婚だけは絶対避けたいと思った。静香が栄ちゃんに惹かれている
のが良く判った。そして、今は盛りと咲き誇っている静香と接して、栄ちゃんがどんな気持ちに
なっているか、俺には良く判った。男同士だからな・・・」

栄二はまともに金治の顔を見ることが出来ないで、下を向き、ただひたすらに恐縮していました。
金治の言う通りなのです。生まれて初めて接した女性、静香の香り、夢の中にいるような優しい
肌、そして、初めて経験した膣、全てが栄二を狂わせたのです。静香のためなら、この場で命を
絶たれても悔いはないと思ったのです。

そんな栄二の様子を見て、金治の表情に笑みが戻っていました。先ほど、栄二の純粋な気持ちを
まともに受け止め、金治は少し当惑し、どう事態を収集するか慌てていたのです。栄二が落ち着
き、彼自身の罪を自覚して恥じ入っている様子を見せ始めたことを知り、これなら、何とか収集
できそうだと安堵していたのです。

「たった一度の過ちを犯した後、若い二人が罪悪感に震えながら、互いに、惹かれあい、悶え、
悩んでいるのが俺には容易に想像出来た。しかし、静香は絶対に誰にも譲れないと思った。例え
わが子のように可愛い栄チャンであっても譲れないと思った。しかし、冷静になって考えると、
残念だけれど、20代でイケ面の大学生に対して、風采の上がらない40男の俺に勝ち目はない
と思った。

それで、俺は栄ちゃんとの仲を認めることにした。いわば、静香を引き止めるため、栄ちゃんを
利用したのだ。悪いのは俺で、静香には何の罪も無い。今でも静香は栄ちゃんを心から愛してい
ると思う・・、俺がこんなことを言うのは妙な話だが、栄ちゃんを愛する静香の気持だけは信じ
て欲しい・・・・」

ここで言葉を切り、金治は栄二の反応を探っていました。金治の説明を都合のいい戯言だと受け
取られるのを恐れていたのです。静香の純愛だけは正確に栄二に伝えたいと金治は思い始めてい
たのです。

栄二は静かな表情で金治の話を聞き、その内容を正確に理解している様子でした。栄二の様子を
見る限り、先ほど見せていた、激しい怒りの感情や、救いようのない絶望感の影は消えています。
この様子なら、大丈夫だと金治は考えたようです。

「最愛の静香を俺の所に引き止めるためとはいえ、栄ちゃんと静香の仲を知っていながら、何も
しないで捨て置いたのは、今考えると、俺のミスだったと後悔している。分別盛りの俺が、若い
二人が道ならぬ道、救いようのない結末しか存在しない道を、ただひた走るのを黙って捨て置い
たのは、確かに俺が悪かった・・。

このとおりだ、許して欲しい・・・」

目の前で頭を下げる金治を見て、栄二ははっきりと我に帰り、自身の罪深い立場を再自覚していま
した。金治は何も悪いことをしたわけでなく、罪深い行為をしたのは自分であることに改めて気が
ついたのです。

50歳になり働き盛りを迎えている脂ぎった金治の顔を真っ直ぐ見つめながら、若い栄二は今にも
泣き出しそうな表情を浮かべていました。


[26] フォレスト・サイド・ハウスの住人たち(その2)(43)  鶴岡次郎 :2013/05/16 (木) 10:02 ID:VSxUdQN6 No.2367
ここまで一気に話した栄二は、さすがに喉が乾いたようで、テーブルの上からコップを取り上げ、
半分ほど残っていた琥珀色の液体を一気に飲み干しました。部屋の奥では、八百屋の健介と金物屋
の篤が悠里の体に絡みついています。健介の男根が深々と悠里の股間に沈み、篤が悠里の乳房に噛
り付いています。悠里は両手両脚を激しく動かしてわけの判らない呻き声を発しながら、悶え苦し
んでいます。その側で、ソファーに深々と身体を埋め、金治が穏やかな表情を見せて午睡を楽しん
でいます。

栄二と加奈はそんな騒ぎとは別次元の世界に居るような様子で、栄二の話す恋物語の世界に入り込
んでいるのです。

「加奈さん・・、
あの時の僕はなんてバカだったんだろうと・・、
今でもその時のことを思い出すと、居ても立ってもいられない気持ちになる・・。

本来なら、その場で罵倒され、殴り倒されて当然なのに、金さんは僕の気持ちを労わるように、
言い聞かせるように、優しく、丁寧に説明してくれた。僕はたまらなくなって・・。
恥ずかしいけれど、泣いていた・・・」

加奈を見つめて話している栄二の瞳が濡れていました。加奈の瞳もまた潤んでいました。

「静香さんを愛していると言いながら、僕は自分のことしか考えていなかった。
それに比べて、金さんは・・・・、
金さんは本当に静香さんを愛していた・・。
その気持ちを抑えて、静香さんを僕に託してくれた。

静香さんの幸せのためなら、金さんは自身の気持ちを殺すことだって出来たのだ。
僕にはとてもそこまで出来ないと思った・・。

金さんの大きな愛情に僕は打ちのめされていた。
静香さんを愛することでも、とても金さんにはかなわないと思った・・・。
これ以上、静香さんの問題で金さんを悩ませることは出来ないと思った。
本当に辛いのは金さんだと思った・・。

それで金さんにそのことを伝えた。金さんはすごく喜んでくれた・・・」

栄二は加奈の瞳の奥を見つめながら語っています。栄二の瞳にも、加奈の瞳に涙が溢れていまし
た。

「これが最後だと前置きして、金さんは真面目な表情を作って、
僕に話しかけてきた・・・」

栄二を喫茶店へ呼び出した本題をいよいよ金治が切り出すつもりだと、緊張した表情を浮かべ栄二
は金治を見つめました。僅かに残っていたコーヒーを啜りこむように飲み干して、金治は笑みを栄
二に投げかけてゆっくり話し始めました。

「ここへ来る前、長い時間をかけて静香と話し合ってきた・・・。
最後に、栄ちゃんのことは忘れる努力をすると静香は約束してくれた。
それでも、きれいな思い出として心の奥に残して置くことだけは許して欲しいと・・・、
静香は泣きながら言った・・・。

勿論、俺も全てを忘れて・・、何も無かったことにして、
これからもこれまでどおり、栄ちゃんと付き合うつもりだ。

栄ちゃん・・、明日迎える奥さんを悲しませないよう、
これからは奥さんだけを愛して欲しい・・・、
これは俺と静香からのお願いだ・・・」

そう言って、金治は栄二の手を両手で握り締め、二、三度振りました。栄二は頭を下げ、金治の手
に額を押し付けていました。栄二の涙が金治の両手を濡らしていました。やがて、握り締めていた
栄二の手をゆっくりと解き、金治は立ち上がり、右手で栄二の頭を撫ぜ、背を向けて、店を出て行
きました。栄二はその場に立ち上がり、金治の後ろ姿に深々と頭を下げていました。


「それ以来、金さんとも、勿論、静香さんとも普通の付き合いだよ・・」

「いいお話ね・・・
金さんて・・、勿論、栄二さんもすばらしい人・・・
ヤバイ・・・、私・・、二人の虜になりそう・・・」

泣き笑いの表情を浮かべる加奈の瞳から涙が溢れ、頬を伝って、彼女の白い顎から水滴が滴り落
ち、白くて豊かな大腿部に落ちていました。


[27] フォレスト・サイド・ハウスの住人たち(その2)(44)  鶴岡次郎 :2013/05/16 (木) 11:23 ID:VSxUdQN6 No.2368
何を思いついたのか加奈が少し悪戯っぽい表情を浮かべ栄二を見つめ口を開きました。

「ネェ・・、
静香さんのこと・・、本当に忘れることが出来たの・・」

「・・・・・・・・」

栄二が困った表情を浮かべています。最初の女性で、すばらしい美人で、花柳界で鍛え上げたお
色気も、性技も凄いはずです。10年近くその体に取り込まれていた栄二が忘れることが出来な
いはずだと確信しているような加奈の口ぶりです。

「静香さんに出会ったことで、僕の人生は変わりました。
女性のすばらしさを教えられ、男にとって、どんな時でも女性は掛け替えのない人生のパートナー
であることを教えられました。

静香さんのことを忘れたと言えば、嘘になります。しかし、もう決して、静香さんとは男と女の
関係を持つことはないと言い切れます。
僕にとって、静香さんは女神そのものなんです・・・」

栄二は宙に視線を移し、恍惚とした表情を浮かべていました。そんな栄二を加奈がじっと見つめ
ていました。

突然、加奈が栄二に抱きつきました。そして、激しく唇を吸っています。バスタオルが落ちて加
奈の全裸があらわになっています。

〈私が・・・、静香さんを忘れさせてあげる・・・
静香さんにはかなわないかもしれないけれど・・、
私だって・・、私だって・・〉

言葉には出せない叫びを上げながら、加奈は栄二に抱きついたのです。加奈の中に静香への嫉妬
心・・、いや・・、対抗心が一気に芽生えているのです。女子力の強さでは誰と比較してもそん
なに遅れはとらないと自負している加奈です。静香を女神だとまで言い切って、まるで魂を抜か
れたようにしている栄二を見ると、メラメラと対抗心が燃え始めたのです。静香の身体で快楽を
教え込まれ、大きく育てられた栄二の男根を、加奈は自分色に染めるつもりのようです。

女の攻撃に押されていた栄二の右手が加奈の股間に延びています。加奈が両脚を一杯に開いて、
それを迎え入れています。そして、加奈の右手が、トランクスの中に伸び、男根をしっかり握り
締めています。もう・・、それはしっかり臨戦態勢を整えているのです。

加奈が自ら動いて床に横たわりました、栄二がトランクスを脱ぎ捨て、加奈の股間に身体を入れ、
一気に挿入しています。加奈の身体が弓なりに反っています。快感に耐え切れない加奈が悲鳴を
上げています。

ここからが勝負です、静香が仕込んだ閨の技が加奈をだんだんに高みに上げていきました。加奈
は獣のような声を出して、身体を海老のように曲げて痙攣を始めました。栄二には余裕が残って
います。女が乱れるのを見下ろしながら余裕で腰を動かしているのです。女を抱く時、それが妻
であっても、栄二は目の前の女の中に、いつも静香を描き出しているのです。それが習慣にまで
なっている栄二なのです。

加奈が臀部を絞って栄二の男根を強く締めました。加奈が得意にしている技です。この攻撃を受
けると加奈の夫は即発します。過去に加奈に接した男達もこの攻撃を受けると30秒と耐えるこ
とが出来ませんでした。この攻撃で栄二の夢が破れました。静香の面影が消え、苦痛の表情を浮
かべ、湧き上がる快感と必死で戦っている艶やかな加奈の顔が現われました。

優に180センチを越える栄二の体に対抗出来る豊かで大きな加奈の肢体にようやく栄二は気が
ついています。静香も、彼の妻も160センチに満たない女性なのです。170センチを超える
女性を抱いたのは加奈が初めてなのです。長い加奈の脚、妖しく男の身体を探る加奈の長い手、
全身を柔らかい女性の肌で包まれる喜びを栄二を感じ取っていました。全ての感触が静香とも、
妻とも異なるのです。それまでに感じなかった部分を刺激され、栄二はまったく新たな快感を加
奈から与えられていたのです。

栄二は加奈の体に没頭し始めました。その変化に加奈も気がついたようで、股間に男根を受け入
れたまま栄二の唇に噛り付きました。男根を膣に咥えられたまま、唇を奪われる経験を初めて栄
二は味わっています。その新鮮な感覚が一気に栄二を持ち上げました。頭が真っ白になり、痙攣
しながら、栄二は加奈の中で果てました。加奈も栄二に噛り付いたまま、悶絶しました。

部屋の一方の角では、悠里が篤と八百屋の健介に両方のホールを攻められて、大きな声を出し、
激しくうごめいていました。金治はと見ると、こんな淫靡な雰囲気の中で、あい変わらず一人午
睡を楽しんでいるのです。その様子を見る限り、今も語り継がれている「6人切りの大マラ男、
金治」の面影はありません。人の良い老いた魚屋の親父そのものです。


[28] フォレスト・サイド・ハウスの住人たち(その2)(45)  鶴岡次郎 :2013/05/17 (金) 12:59 ID:kNqTpeNs No.2369
栄二との一戦を終えた加奈は彼の精液を膣に入れたまま、のろのろと立ち上がりました。そして
部屋の隅へ向かって歩み始めました。それまで騒いでいた悠里と二人の男、健介と篤はさすがに
疲れたのでしょう、三人とも重なるように横になっています。床に横たわっている三人の男女の
間を加奈は注意しながら歩いています。はだしの足に三人が床に撒き散らした愛液がこびり付い
ていますが、加奈は気にも止めていません。そして凄い性臭があたりに立ち込めているのですが、
それも加奈には気にならない様子です。そして、金治の側へ行き彼の足元に跪きました。

金治はぐっすり眠っています。加奈は彼の男根に手を伸ばしました。当然のことながらそれは主
同様のんびりと休んでいます。それでも並の男が勃起した状態に近いボリュームがあるのです。
少し湿り気の多いそれを大事そうに持ち上げ、加奈は迷いなく口に含みました。金治への尊敬の
念と、それに連動した愛情を込めて加奈は男根を丁寧にしゃぶり続けました。やがて、それは
徐々に目覚め、加奈の口では咥えきれないほどになりました。金治もようやく眠りから覚めた様
子です。

「ああ・・・、加奈さん・・・
これは、これは・・・とんだことを・・・、
女に・・、いや・・、
女性にこんなことをさせて・・、失礼しました・・」

「フフ・・・、
良く寝ていらしたようだけれど・・、
金さんが欲しくなって・・・・
立派なコレが欲しくなったの・・・・、
フフ・・・・・・・・・」

男根を咥えたまま上目遣いで金治を見つめて加奈が微笑を浮かべています。寝ている間に男根を
弄られたことを金治は酷く恥じている様子を見せています。本来であれば、自慢の肉棒を振るって
果敢に女を攻め落とし、並み居る女を全て気絶させるのが金治のやり方なのです。それが、あろう
ことか、性交に疲れて眠りに落ち、男根を弄られても気がつかない醜態をさらけ出していたので
す。

「なんだか夢を見ていたようで・・・、
久しぶりに、前の女房が夢に出てきました。
もう・・、20年以上も前のことです・・・・」

素直な恥じらいを浮かべて金治が加奈に言い訳を言っています。

「前の奥様を思い出し、その夢をみていたのですか・・・」

「うん・・・、
彼女に優しくチ○ポをしゃぶられている夢を見ていました・・・
そして、気がついたら・・、加奈さんにやってもらっていた・・・
いい気持ちです・・・、未だ夢の中にいるようです・・・」

加奈のフェラに感じているのでしょう、金治は恍惚とした表情を浮かべているのです。金治の妻、
静香に対抗心を燃やして栄二を落とした加奈に男根をしゃぶられながら、金治は前妻にやってもら
っている夢を見ていたのです。加奈に前妻を重ね合わせていたのです。加奈からフェラを受けなが
ら、金治は夢の中で前妻と戯れていたのです。加奈はその話を偶然とは思いませんでした。

人が本能に忠実に行動すると、目に見えない糸が奇妙に絡まり合うことがあると、どこかで聞いた
ことがあり、加奈はそれが今、現実となって目の前に現われたのだと漠然と感じていました。前妻
の魂が久しぶりに加奈の中に蘇ったと加奈は思ったのです。そう思うと、より一層、金治が愛しく
思えてきたのです。金治もまた久しく忘れていた前妻を思い出し、目の前にいる加奈の中にはっき
りと前妻の面影を描き出していました。その思いは、「6人切りの金治」と呼ばれた金治自身を蘇
らせる効果もあったようです。加奈の口中にある男根が一段と大きくなり、女をひきつけて止まな
い、咽るような性臭を加奈に浴びせかけていました。加奈は一気に高まりました。


[29] フォレスト・サイド・ハウスの住人たち(その2)(46)  鶴岡次郎 :2013/05/21 (火) 10:37 ID:tTqIMMjQ No.2370
女の口から男根を抜き出し、金治が立ち上がりました。粘液が女の唇と男根の間に糸を引いてい
ます。久しぶりに、実に久しぶりに全身に漲る精気を金治は感じ取っていました。それはいきり
立ち、垂直に立ち、少し出っ張っている金治の腹にその先端部が張り付いていました。
うっとりした表情を浮かべ女が金治の表情とその分身に交互に視線を走らせています。強烈な性
臭を浴びせられ、味の濃い精液の走りを味わい、女も床に愛液を垂れ流すほどになっています。

金治は腰を屈め、跪いている加奈の顎に手を添え、彼女の唇に吸い付きました。そして、加奈の
口中に舌を押し込んだまま、ゆっくりと床に寝かせました。長い脚を開き、身体を入れ込み、一
気に男根を押し込みました。大きな男根が淫靡な湿った破裂音を発しながら、加奈の陰唇を掻き
分け進入しています。加奈の悲鳴が部屋中に響き、部屋にいる全員が何事かと二人の絡みを見て
います。

全盛期の金治をほうふつとさせる攻めでした。貫かれ、四肢を男の体に絡め、女はただ絶叫し続
け、最後には声がかれて、呻き声だけを発していました。最高に膨張した男根は加奈の陰部を破
壊し尽くしました。そして、最後に金治が声を絞り、全身を震わせて精を吐き出すと、女は怪鳥
のような悲鳴を一声発し、痙攣しながら絶命しました。まさに絶命したかと思わせる様子です。

金治が加奈の身体から離れ、ゆっくり立ち上がりました。股間の業物がダラリと垂れ、先端から
糸を引いて愛液が垂れ、加奈の股間と繋がっています。長い四肢を投げ出し、加奈は完全に気絶
しています。これ以上は開かないと思えるほど大きく開かれた両脚の間に、男根が抜け出た股間
はポッカリと口を開き、そこだけが別の生き物の様に収縮を繰り返し、粘液を吐き出しているの
です。

部屋の中から期せずして拍手が湧きあがりました。伝説の男、金治の勇姿が蘇った瞬間をそこに
いる全員が見届けていたのです。

首をうな垂れ、軽く手を上げて拍手に応えた金治は、よろよろと歩きソファーにたどり着き、く
ずれるように身を投げ出しました。そして、眼を閉じ、動かなくなりました。全力を出して戦い
抜いた戦士は肩で大きく息をしながら座っています。もう・・、何をする気力も体力も残ってい
ない様子です。

加奈が四肢を開いたまま、汗にまみれた豊かな身体を床に投げ出しています。時々、四肢を痙攣
させ、快感の余韻なのでしょうか、男根で突き上げられた子宮が元の位置に戻る痛みになので
しょうか、時々低い呻き声を出しています。それでも加奈の股間は男根を招き寄せるようにうご
めいていますし、四肢は男の身体を捜すように揺れ動いているのです。彼女の様子を見る限り、
もう一人や二人を相手に戦うことが出来そうに思えます。


夕暮れが近づいた頃、二人の女と四人の男はカラオケ店の前に立っていました。六人とも気だる
い、それでいて壮快な気分に浸っていました。先ほどまでの激しい性交の疼きが、あの感触が、
各人の性器にまざまざと残っているのです。別れを惜しむ6人はなかなかその場を離れようとし
ません。笑みを浮かべて立ち話を続けているのです。二人の女はこの店の近くに在るFSハウス
の住人であることを白状しました。彼らなら住所を知られても問題ないと判断したのです。

「それなら直ぐ近くだね・・・、
俺達の商店街へもぜひ来てください、サービスしますよ・・」

「ハイ・・、必ず行きます・・」

「アッ・・、その時、今日のことは女房には内緒に・・、
お願いします。これでも上さんが恐いのですよ・・・」

「さあ・・・、どうしょうかな・・・、言っちゃうかも・・、
皆さんのアレがとっても、すばらしかったと奥さんに言うかもしれないよ」

「それだけは勘弁してください・・、このとおりです・・」

男達が慌てて、かなり本気になって頭を下げています。

「嘘よ・・、嘘・・、
大丈夫だから、あなた方も、私達のことは忘れてちょうだいね・・、
街で会えば、お店のお客と店主の関係だからね・・」

「それはもう・・・、
加奈さんのヒラヒラの陰に小さな黒子があるとか・・、
悠里さんのアソコの毛が綺麗に刈り揃えてあったことなど・・、
決して、言いませんから・・、アハハ・・・・」

「嫌だ・・、スケベ!・・
では・・、もうここで会うことないと思います。
さようなら・・・、本当に楽しかった・・・」

男達と女達は名残を惜しみながら、夕暮れが迫ってきた街へ、それぞれに消えて行きました。


[30] 新しいスレへ移ります  鶴岡次郎 :2013/05/21 (火) 10:44 ID:tTqIMMjQ No.2371
新たに章を立て、新スレを立ち上げます。  ジロー

[31] Re: フォレスト・サイド・ハウスの住人たち(その2)  たけし :2017/04/13 (木) 03:52 ID:1tgNE5RM No.2986
男女の素晴らしさが浮かんでいます。

[32] Re: フォレスト・サイド・ハウスの住人たち(その2)  にせ医者 :2017/04/14 (金) 16:34 ID:jz1kypKQ No.2987
この話は以前読んでいて面白かったです。
続くのですね。
楽しみです。


[33] Re: フォレスト・サイド・ハウスの住人たち(その2)  たけし :2017/05/03 (水) 13:08 ID:sWB1eP72 No.2997
全てに、さすがです


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