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フォレストサイドハウスの住人達(その16)

[1] スレッドオーナー: 鶴岡次郎 :2016/11/16 (水) 14:42 ID:Wv5LU8Do No.2926
FSマンション、1614号室の住人である浦上千春は、同じマンションに住む坂上咲江のことが心
配でたまらないのです。咲江と千春は同じ幼稚園に通う子供を持つママ友で、万事に派手な千春と、
全てに控えめな行動を好む咲江と、外見同様、性格も正反対に思えるのですが、どうしたわけか、奇
妙に気が合って、夫に話せないことでも互いに話せる親しい関係を持つようになっています。

咲江の悩みはズバリ浮気なのです。ある日、短大の同窓会に出て、華やかに活躍する現役OLの同窓
生を見て、咲江はかなり大きな失意を抱いて帰宅する途中でした・・・。暗闇の街角で村上総一郎と
正面衝突して膝に傷を負ったのです。現場の近くにある村上の事務所で手厚い手当てを受けた咲江の
心に村上の親切は染み込みました。

咲江と村上はそれから数日後、女の方から積極的に動いて体の関係を持ちました。村上は50歳前
後、飲食店、特に夜の商売専門店を相手に店内装飾、備品類を扱う専門店を経営していて、従業員数
人を抱え、堅実な商売をやっているのです。小さいながらも、会社の社長ですが、どうやら経歴を辿
ればズブの素人と思えないところもある不思議な人物です。

今まで夫しか知らなかった咲江は、村上に抱かれてその魅力の虜になりました。別れよう、忘れよう
とするのですが、一度体で覚えた快楽はどんなに抵抗しても、咲江の足を村上のアパートに向けるの
です。こうして、ずるずると・・、一年余りが過ぎました。

夫を職場に送り出し、小2の長男が登校して、長女を幼稚園バスに乗り込ませると、咲江は一人にな
ります。そんな時、襲い来る村上への思慕、体の疼き、その感情に比例して高まる自己嫌悪感と罪悪
感、その狭間で咲江はほとんど気が狂うほど悩むのです。

そんな咲江の相談相手になったのが浦上千春です。咲江は千春に全てを告白していました。も
し・・、千春に告白出来ていなかったら…、咲江は自ら命を絶つ道をとっくに選んでいたと思えるの
です。

親友、千春の存在があっても咲江の苦悩は日々募りました。村上と別れることが出来ればすべて丸く
収まるのですが、その簡単な決断が咲江にはどうしても、できないのです。咲江の苦悩を見るにつ
け、千春は、いっそのこと夫、坂上夏樹と別れて村上と一緒になればいいとさえ考えるようになり、
最後にはそのアドバイスをしようと思い始めていて、そのタイミングがもうすぐ来ると思っていたの
です。

咲江の悩みを、鶴岡由美子と美津崎愛に千春は話しました。千春から一通り話を聞いた由美子と愛
は、咲江の事件は、一種の熱病にかかったようなもので、今の咲江では正常な判断が出来ない、離婚
などとんでもないという意見を出しました。
離婚は最後の手段だと千春も考えていて、由美子と愛のアドバイスどおり、一時的でもいい、一度咲
江を熱病から解放することが先決だと考えるようになったのです。

こうして、三人の女が力を合わせて、村上のセックスにどっぷりつかり込んで自分の進路を見誤って
いる咲江の目を覚まさせることを決めたのです。さて・・、いかなる作戦を三人の女は展開するので
しょうか・・

毎度申し上げて恐縮ですが、読者の皆様のご意見、ご感想は『自由にレスして下さい(その11)』
の読者専用スレにご投稿ださい。多数のご意見を待っています。    

また、文中登場する人物、団体は全てフイクションで実在のものでないことをお断りしておきます。
卑猥な言葉を文脈上やむを得ず使用することになりますが、伏字等で不快な思いをさせないよう注意
しますが、気を悪くされることもあると存じます。そうした時は読み流してご容赦ください。

発表した内容の筋を壊さない程度に、後になって文章に手を加えることがあります。勿論、誤字余脱
字も気がつけば修正しています。記事の文頭と、文末に下記のように修正記号を入れるようにしま
す。修正記号にお気づきの時は、もう一度修正した当該記事を読み直していただけると幸いです。

・〈(1)2014.5.8〉 文末にこの記事があれば、この日、この記事に1回目の手を加えたことを示
します。
・〈記事番号1779に修正を加えました。(2)2014.5.8〉 文頭にこの記事があれば、記事番号1779
 に二回目の修正を加えたことを示し、日付は最後の修正日付です。ご面倒でも当該記事を読み直し
ていただければ幸いです。


[25] フォレストサイドハウスの住人達(その16)(545)  鶴岡次郎 :2017/02/01 (水) 17:12 ID:ecLIagok No.2952
「さて・・、これで作戦は決まった…、
夏樹さんをどのように鍛えるかだね・・・、
当然・・、手取り、足取り、アソコも握って・・、
たっぷりとセックスを教えることが必要だね…」

何かを期待してのことだと思いますが、目を輝かせて千春が発言しています。

「千春さん・・、
凄く張り切っているわね…」

「まあ・・、親友のためですから…
この体でできることなら、何でもやりますよ・・」

愛が千春をからかい、千春がまじめな表情で答えています。

「それで・・、どちらが夏樹さんとやるの・・、
それとも、二人で交代で鍛えることになるの・・」

愛がストレートに聞いています。

「いえ、いえ・・、
私など・・、とても由美子さんには対抗できません・・
由美子さんがメインで、私はほんのお手伝いで結構です・・」

千春が謙虚に答えています。

「千春さん・・・、
あなたに全部お任せするわ…、
私には別の出番がありそうな気がしているの・・、
そのことに備えて、体を空けておきたいのよ・・、
だから、夏樹さんのお相手はあなたにお願いします・・」

「えっ・・、本当ですか…」

目を輝かせて千春が喜んでいます。

「そうと決まれば、私・・、頑張る…」

「あら、あら…、
そんなに張り切っちゃって…
夏樹さんを食べるのが目的ではないのよ・・・、
咲江さんのため、彼に女を教えることなのよ・・」

笑いながら愛が千春に忠告しています。

「判っています…、
うんと鍛えてあげる…
先ずは、夏樹さんに女の何たるかを教えることから始めるわ・・・、
体の仕組みや・・・、そう・・、性感ポイントも・・、詳しく教える必要があるわね・・、
体の隅々まで、奥の奥まで、くまなく観察させて、しっかり教えます…
私・・、そういうこと得意なんです…」

すっかりその気になった千春が、興奮してしゃべりだしました。由美子と愛が笑いながら、千春を見
ています。

「絡みを教える方法が難しい…
別の男と絡み合っているところを見せるのが一番なのだけど・・、
そういうわけには行かないし…」

夏樹との熱い絡みを想像して千春はもう・・、うっとりした表情です。

その時です・・・、何かに気が付いたのでしょう・・、千春の表情が変わりました。


[26] フォレストサイドハウスの住人達(その16)(546)  鶴岡次郎 :2017/02/07 (火) 16:24 ID:cOL.oQ1o No.2953
「あっ…、大変なことに気が付いた…
彼と私・・、W不倫の関係だ・・・!」

主婦である千春と、妻子ある坂上夏樹が、普段の生活の中で接触することはW不倫になり、自由に抱
き合うことができないことにようやく千春は気が付いたのです。

「そのことは私も考えた…、
お店で抱かれる方法しかないよ・・、
夏樹さんがお客になって、お店に行くことになる・・」

さすがに由美子です、すでに千春の心配事の答えは見つけ出していたのです。

「そうだね・・、それしかないね…」

愛も同意しています。

「お店だと、商売気が先走って、楽しみが半減するけれど…、
まあ・・、仕方ないね・・、我慢するしかないか…」

この方法しかないと千春もあきらめたようです。

こうして、ソープランドを坂上夏樹の訓練道場にすることが決まりました。この方法であれば、さほ
ど苦労なく坂上は仕事の合間を縫って、千春を抱く機会を作ることができますし、千春も商売の延長
線上で、坂上に抱かれることができるので、長期戦になっても二人の秘密を保つことはそんなに難し
くないのです。

ただ・・、この計画を実行するに際し、一番初めに出くわす難問は、坂上をソープに向かわせること
です。おそらくソープ店はおろか、風俗街へ足を踏み入れた経験のない堅物の研究者なのです。坂上
夏樹を口説き落として、自らの意志でソープ店に向かわせることは難問です。

「千春さんの旦那様にお願いできないかしら…、
坂上さんを誘って、ソープへ一緒に行ってほしいの…
そこで、偶然、千春さんと遭遇することにすればいい…
その後は・・、千春さんの腕次第ね…・」

坂上をソープに誘い込む役割を千春の夫、浦上三郎に演じてほしいと由美子は提案しているのです。
浦上三郎の最愛の妻、千春が勤めているソープ店へ、坂上を誘って、そこで妻を抱かせる手配の一切
を、千春の夫である浦上三郎にやらせる提案なのです。普通ではありえない人選です。それでも由美
子は迷わず浦上三郎を指名したのです。

「由美子さん・・・、
何てこと言うの…」

愛が口を大きく開けて、驚いた表情で由美子を見て、そして千春を見ています。

「家の旦那にその役割を与えるのは名案だと思う…、
商社の営業マンでいろんなものを売り込んでいるから・・、
坂上さんをソープへ誘い込むことなど簡単だと思う…」

「千晴さんまで・・・、
そんなこと言って…
どうしてそうなの・・、
お二人とも、どうして・・・・、
ことセックスの問題になるとそうルーズなの…、
そこではないでしょう…、
問題は・・、
旦那の営業力の問題ではないでしょう・・」

たまりかねた愛が口をはさんでいます。

「人妻が他人に抱かれるのよ・・・・
絶対、夫には秘密にすべきことでしょう…、
それが・・、その夫に二人の出会いを作らせようとしているのよ
いわば、妻の浮気をその夫に手伝わせようとしていることなのよ・・
ありえないことでしょう…・」

愛の怒りは本物のようです。それでも由美子は笑みを浮かべて聞いています。千春は愛の怒りが収ま
るのをじっと待つ風情です。

「由美子さん、少しおかしいよ・・、
千春さんも千春さんよ・・、
いくら由美子さんの提案でも・・、
それはダメだと言っていいのよ・・」

愛が猛反対しています。愛と由美子が笑っています。

「愛さん・・、いいのよ・・・、
私たち・・、ちょっと変な夫婦なのよ・・、
彼を説得して、やらせる…、
彼以外に、この役をこなせる人はいないと思う…・」

千春もまた、夫、三郎が坂上の説得役に指名されたことに異論を唱えないのです。それどころか、彼
以外にその役はこなせないと広言しているのです。千春の言葉を聞いて由美子は微笑みを浮かべ、何
度も頷いていました。

千春の言葉で愛はなんとなく千春夫妻の奇妙な関係が理解できたようです。憮然としていますが、
千春がその気ならばと、あえて反論しないつもりのようです。


[27] フォレストサイドハウスの住人達(その16)(547)  鶴岡次郎 :2017/02/08 (水) 16:22 ID:iWOXxzf6 No.2954

その日の夜、千春は夫、三郎に咲江のことを話しました。ひょんなことで男に巡り合い、抱かれ、そ
の男に完全におぼれこんでしまっていること、一方では、罪悪感に苛まれ、自身の命を消し去ること
さえ考えるほど、追い込まれている事情を夫に話したのです。そして女三人の計画を説明し、浦上三
郎に協力を求めたのです。

浮気をした人妻を助ける義理もないし、そんな趣味もないと三郎はあっさり拒否したのです。三郎に
すれば、同じ男として坂上夏樹に同情をしても、浮気妻、咲江を救うため、手助けすることなどでき
ないと思うのは当然の流れなのです。それでも、千春に惚れこんでいる三郎は最後まで断りとおすこ
とはできませんでした。

惚れた女房の頼みとはいえ、自分の妻を抱かせる引き込み役を夫である三郎が担うことになったので
す。浦上三郎もかなり変わった嗜好の持ち主です。結果、浦上三郎は完ぺきに役割をこなし、千春と
由美子の期待に応えたのです。もちろん、千春も頑張りました。

千春を抱いて坂上は女性の性感の奥深さを思い知らされました。そして、これまでいかに彼がセック
スに怠慢であったかを千春は身をもって教えてくれたのです。この状態であれば、妻である咲江が浮
気に走っても仕方がないと彼は苦い思いで、これまでの怠惰な夫婦生活を反省したのです。心を入れ
替えて夫婦生活の充実に努力すると坂上は千春に約束したのです。千春の仕掛けは完ぺきに成功した
のです。


坂上夏樹の初ソープに関する千春の長い成果報告が終わりました。愛も、由美子も大成功に終わった
結果を聞いて満足そうです。

「ところで・・・坂上さんのアレ・・って・・・、
そんなに大きいの…?」

愛が声を潜めて質問しています。

「ハイ・・、私が知る限りでは、ナンバー・ワンです・・」

「そうなんだ…、凄いね・・・」

物ほしそうな表情で愛が呟いています。

「モノが凄いだけでないのです…、
何事にも興味を抱き、深く追求する方でしょう…、
直ぐに女のツボを覚えてしまって・・・、
延長時間が終わるころには、どちらが先生か判らない程・・、
彼・・、テクニシャンに変貌しました・・・。
勿論・・、私…、何度も、気絶するほどいかされました…」

好色そうな笑みを浮かべて千春が語っています。

「由美子さんの見立てた通りだね…、
夏樹さんはすごい才能の持ち主だったんだね・・
由美子さん・・、最初からそのことを見抜いていたの…?」

愛が感心し、由美子があいまいに微笑んでいます。

男の体を近くで観察するだけで、その男の性能力を服の上から見抜く奇妙な才能を由美子は持ってい
るのですが、今回のケースでは坂上本人とは直接会っていませんから、いかに由美子でも坂上の超人
的な性能力を見抜くことはできなかったのです。坂上を抜擢した手柄は、由美子でなく、むしろ彼女
の夫、鶴岡次郎のものなのですが、もちろんそんなことを由美子は口にしません。

「見抜いていたわけではないけれど・・、
伸び代が大きいと読んだのは確かよ・・、
それが、意外にも・・、
さすがの千春さんをも驚かせるほどの成長を遂げた・・、
うれしい誤算だね…
これで、スーパーマン候補は夏樹さんで決まりだね…・」

「ハイ…、
申し分ないと思います…」

千春が答えています。

「千春さんがそういうなら大丈夫ね…。
これから先は、スーパーマンを目指して、彼が独学で精進すればいい・・、
これ以上、千春さんが彼を鍛える必要はなさそうだね…
本当にご苦労様でした…。
村上と切れることを祈りながら、しばらく様子を見ましょう・・」

由美子が楽しそうな表情で語っています。自身が立てた計画が成功したことを心から喜んでいるので
す。

それにしても、千春の表情には笑顔がありません。あいまいな表情で由美子の言葉を聞いているので
す。千春の努力で坂上夏樹がセックスに目覚めたのです。坂上夫妻を襲っていたセックス不安はどう
やら解決のめどが立ったのです。もう少しうれしそうな表情が出てもいいのですが、千春の表情がさ
えません。あるいは夏樹と切れることに千春は少し未練を残しているのかもしれません。もちろん、
千春の微妙な表情に由美子も愛も気が付いていません。


[28] フォレストサイドハウスの住人達(その16)(548)  鶴岡次郎 :2017/02/10 (金) 10:44 ID:5tU8d6dk No.2955

「千春さんを満足させるまでに、夏樹さんを変身させることができた…、
これは千春さん、そしてソープへ夏樹さんを誘った旦那様のお手柄だね・・・
坂上さんをソープへ誘うと決まった時、私は千春さん夫妻にとっては酷な計画だと反対したのだけれ
ど、見事にやり遂げたね・・・、本当にご苦労様でした…・・」

冴えない表情を浮かべている千春に気を使ってのことでしょうか、愛が最大限の賛辞を並べていま
す。

「あとは、咲江さんがその結果に満足するかどうかだね・・
旦那に抱かれて、村上を忘れることができればいいのだけれど…、
そのことでは、その後、咲江さんの様子に変化はないの…・
相変わらず、村上に恋い焦がれているの…・」

愛が千春に聞いています。

「咲江とは毎日のように会っていますが・・、
彼女の口からはそのことに関してはまだ何も出ません・・。
変わったことといえば・・・・・、
以前はよく話題にした村上の名前が出ません…」

「村上の名前を出さなくなったことは大きな変化だね・・」

「ハイ…、私もそう思います…、
一定の効果はあったと思います…」

慎重に千春が語っています。いや・・、慎重というより、咲江のことにこれ以上は触れたくないそぶ
りさえ見せているのです。難しい作戦をやり遂げた、凱旋報告なのですから、もう少し得意そうに、
楽しそうに話してもいいと思えるのですが、千春の様子が少し変なのです。

「思い切って咲江さんに聞いてみたらどう・・・、
毎日抱かれているのかとか…、
旦那様のテクが凄く良くなったのとか…、
毎夜のセックスに大満足しているとか・・・、
お二人の仲だったら・・、
そんな会話は普通でしょう…?」

「はい・・、以前は何でも話し合うことができました。
今は・・・、何となく・・・、
私自身に遠慮ができて・・・、
セックスのことを素直に話題に出せない気分なのです・・・」

「千春さん・・、あなた・・、もしかして・・・、
咲江さんの旦那様に抱かれたことを気にしているの…・、
咲江さんを裏切ったと思っているのでは…?」

この時点で、ようやく由美子が千春の変化に気が付き疑問を口にしています。

「そうよね・・・、目的はどうあれ・・、
親友の旦那と寝たわけだから・・、気になって当然だね…、
アッ…、失礼、言い過ぎました・・」

思わず不注意な言葉を漏らし、愛が謝っています。

「いえ・・、いいんです…、
咲江の旦那と寝たことは事実ですから・・・
彼と寝て・・、彼の味を忘れられなくなった…、
私って‥‥、最低ですよね……」

以前の千春だったら、冗談交じりの反撃をして、愛の失言を笑い飛ばすはずですが、今の千春には、
愛のきつい失言を笑い飛ばす余裕さえない様子なのです。それどころが、愛の言葉を真正面で受け止
めて、自己嫌悪の言葉さえ発しているのです。その場の雰囲気が一気に冷え込みました。失言を発し
た愛はすっかりしょげかえっています。


[29] フォレストサイドハウスの住人達(その16)(549)  鶴岡次郎 :2017/02/13 (月) 11:03 ID:RK3vD6B. No.2956

「時々思うんです・・、
本当にあれでよかったのかと…
彼と寝なかったら・・・、
こんなに苦しまなくてよかったのです…」

咲江夫妻の不仲を改善するには、坂上夏樹を鍛え上げ、夫妻の性生活を改善することがまず必要だと
の結論になり、夏樹に女を与え、女体の機微を教え込み、一人前の男に鍛え上げることにしたので
す、この計画に千春は両手を挙げて賛成したのです。女を選ぶ段になっても、由美子と競うように積
極的に名乗りをあげ、由美子を押しのけて、夏樹の指導係に名乗りを上げたのです。

あの時は、親友の夫を寝取ることに何も抵抗感を見せていなかったのです、それどころか彼に抱かれ
る期待感で浮き浮きした様子さえ見せていたのです。それが現実に夏樹に抱かれると、親友の旦那と
寝たことが、意外に重く千春の心に覆いかぶさっているのでしょうか・・、あるいは・・、千春の中
で別の何かが起きたのでしょうか…。

千春の表情をじっと見つめながら、由美子は考えました。

〈夏樹さんにセックスを教える目的で接した千春さんは、
彼が予想外に素晴らしいことを全身で感じた・・・、
感じれば感じるほど、遊び心を忘れることになり、
親友の旦那を寝取った裏切り行為を全身でしっかり確かめることになった、

夏樹さんの腕の中で悶えながら・・、
千春さんは、友の旦那を寝取った罪の重さを改めて実感したに違いない・・・

女って…、
いけない関係で感じれば感じるほど、
心の中に芽生える罪悪感は高まるものだから・・・〉

由美子なりに千春の苦悩をそのように解釈したのです。

性的に未熟な親友の旦那と寝ると決めた時、千春は軽い遊びの気持ちだったはずです、それだけに友
を裏切る意識は弱かったのです。ところが・・、その快感が予想をはるかに超えるものだったので
す。こんなにいい思いをしている・・、咲江に悪いことをしている・、快感が罪悪感を拡大させたの
です。

〈毎日のように咲江さんと会ったいるはず・・・。
何も知らない咲江さんと会うたびに、
千春さんは・・、酷い罪悪感に苛まれているに違いない・・、

この事態が来ることを予見すべきだった…、
あの時、積極的に夏樹さんに抱かれたい様子を見せていたから・・・、
夏樹さんの訓練担当を千春さんに譲ったけれど…、
判断を誤ってしまった…・、
取り返しのつかない失敗をした…〉

千春が落ち込んでいるのを見て、由美子は由美子で、判断を誤ったことを悔いていたのです。

〈人妻に不倫の関係を強要した私の罪は重い・・・、
千春さんを押しのけてでも、私の体を提供するべきだった…〉

由美子自身も罪の意識を強く感じていたのです。

「千春さん一人が悪いのではない・・、
一番悪いのは私…、
親友の夫との不倫を千春さんに強要したのだから・・・、
許してください…」

「由美子さん‥‥」

由美子が深々と頭を下げています。視線の定まらない表情で千春が由美子を見ています。愛は硬い表
情です。


[30] フォレストサイドハウスの住人達(その16)(550)  鶴岡次郎 :2017/02/14 (火) 10:51 ID:25sxZDhs No.2957

「今更後悔しても始まらないけれど…、
私たちは…・、
いくら弁解しても取り返しのつかない過ちを犯してしまった・・・・、
千春さんに大罪を犯させてしまった…・、

でも・・、これだけは言いたい…、
悪意からその罪を犯したわけではない・・・、
咲江さんを救うには、この方法に一番効果があると思ったのが発端だった・・。

あの時、千春さんが親友を思う気持ちは本物だった・・・、
あなたのその気持ちに動かされて、私たちも協力を申し出た・・。
でも・・、もっと・・、よく考えるべきだった…、

お願いだから・・、親友の旦那を寝取ったなどと・・、
自分自身を責めることはしないでほしい・・・、
それでは、私たちは・・、あまりに哀れで、悲しい・・・」

切々と由美子が訴えています。千春を慰めるというより、由美子自身の心の内を語っている様子で
す。

「今、私たちにできることは・・・、
このことを出来るだけ早く忘れることよ・・、

咲江さんがこのことに気づいていないのなら・・、
お墓の中までこの秘密を持っていきましょう・・、

そして・・・、
難しいことだけれど・・・、
千春さん・・・、

忘れよう・・、
夏樹さんに抱かれたことは忘れよう…・・」

千春の苦しみが判るのでしょう、由美子が必死で言葉を尽くしています。

由美子の言葉を聞いても千春の表情はさえません。千春の表情を見て、予想以上に深刻な状態だと由
美子は思いました。もし、由美子が千春の立場に立てば、親友の旦那と寝ても、これほど悩まないで
前を向くはずだと思っているのですが、若い千春にそこまでの割り切りを求めるのは無理だったと、
またしても由美子は自身の見通しの甘さを責めていたのです。そして、さらに言葉を出そうとしたの
です。その由美子を抑え込むように千春が口を開きました。

「由美子さん・・・、
そうじゃないのです…、
由美子さんはすこし誤解をしています…。
私…、夏樹さんと寝たことを後悔などしていません…
彼と寝たことを恥ずべき行為だとは思っていません・・」

「エッ・・・・」

「親友の旦那に抱かれたこと、そのこと自体を・・、
私は特に悪いことをしたとは思っていません…、
そうすることが・・・、
親友を窮地から救いだす唯一の手段だと言った由美子さんの言葉を・・、
今でも、信じていますから・・」

「・・・・・・・・」

雲行きが怪しくなり、由美子と愛がびっくりした表情で千春を見ています。


[31] フォレストサイドハウスの住人達(その16)(551)  鶴岡次郎 :2017/02/15 (水) 11:19 ID:CvY8G5Qc No.2958

「あまりに情けないことだから・・、
これだけは・・・、言いたくなかったのですが…、
それでは、お二人のご心配、誤解が解けないので、思い切って言います…」

ためらいながらも、千春が何事か告白するつもりのようです。何を言い出すのか見当がつかないので
しょう、不安そうな表情を浮かべ由美子と愛が千春の顔を見つめています。

「私…、夏樹さんが好きになってしまったのです…・
夏樹さんを鍛えるつもりが、
逆に、男の素晴らしさを彼から教えられた…、

彼に惚れこんでしまったのです…・・、
彼の体が忘れられないのです…・。
こうしていても、彼のことを思うとジーンときます…・」

「・・・・・・」

千春の一言で愛も、由美子もすべてを了解していました。女なら当然そうしたことになるのは予想で
きたはずですが、千春に限って・・・、ソープ店に勤める、いわばその道のプロの千春に限っ
て・・・、そんなことにはならないとの思いが愛にも、由美子にもあったのです。千春も普通の女で
あったと由美子と愛は納得していました。

「親友の旦那様を本気で欲しがるなんて…・、
女の風上にも置けませんよね……」

「・・・・・・・・・」

愛も由美子も何も言えなくて、千春の表情を見守っています。

「でも…、この気持ちはどうにもならないのです…、
夏樹さんに抱かれたいのです…、
あの強くて、太い・・・、彼がほしいの…・」

「・・・・・・・・」

親友の夫を寝たことによる罪の意識は千春の中にほとんど存在しないのです。夏樹の肉体への強いあ
こがれと燃え上がる欲望を千春は抑えきれないのです。夏樹に恋している気持ちはもちろんあるので
すが、その気持ちはるかに超える強い体の要求が千春を悩ませているのです。

心の悩みよりも、燃え上がる女の欲望を抑え切れないのです。由美子には勿論、愛にも、千春のつら
さ、苦しみが手に取るように判るのです。二人の女は当惑しながらも、優しい瞳で千春を見つめてい
るのです。

「咲江はすっかり変わりました…、
何も言いませんが・・、私にはよく判るのです・・。

昼間、私と会話していても、心ここにあらずといった…、
どこか気がぬけた様子を見せるのです・・。

夜の疲れと、全身に漂う快楽の余韻で、
夢うつつの状態になっているのだと思います…」

親身に咲江の身の上を心配していた以前と比較して、千春の様子が少し変です。言葉の端々に少しと
げがあるのです。

「彼女の表情、腰の動きを見ていると判るのです…。
毎日、いっぱい抱かれているに違いないのです・・、
太いモノで、毎日、奥の奥まで突き抜かれているのです…

歩く時だって…、脚が閉まらない様子なのです…、
私もその経験があるので分かりますが…、
太いモノをたっぷりいただくと、
股にモノが挟まった感触が残り、うまく歩けないのです・・」

親しい女同士の会話ですから、かなり露骨に、言っています。それにしても、千春の言葉には咲江へ
の憎しみさえこもっているようです。

「もし・・、
まだ・・、村上と切れないと言うのなら・・、
私が許しません…
夏樹さんほどの男に毎日抱かれていて・・・、
不平を言うなんて…、許せません・・・」

千春が語気を強めて言い切っています。その語気の強さに愛と由美子が驚き、そして、思わず笑い出
しています。

「千春さん・・・、
夏樹さんに少し入れ込み過ぎていない…」

愛の言葉に千春が顔面を少し赤く染めています。


[32] フォレストサイドハウスの住人達(その16)(552)  鶴岡次郎 :2017/02/16 (木) 16:06 ID:1qUjlNAw No.2959

「だって・・・、
こんなに大きいのよ・・、
こんなよ・・・」

両掌を広げて、夏樹の男根の長さを表しています。20センチ近いサイズを示しているのです。愛は
目を丸くして、彼女自身も両手を広げて、そのサイズを再現し、その凄さを体感しているのです。

「太さも凄いのでしょう・・・?
どうなの、受け入れた感じは・・・」

素直な口調で愛が質問しています。

「油断していると張り裂けるほどなの…・、
無理やり入れないように指導したし・・、
咲江からも、常々そう言われているらしく、
慎重に挿入する習慣は身につけているけれど・・
それでも、慣れないと壊されるわね…・」

「そうなんだ…、
実感がわかないけれど、そんな凄いチ○ポもあるのね・・・
で・・、やはり違うものなの・・、
巨根は普通のモノとは相当違うものなの…、」

「そうね・・・、少し違うのかな…
彼に限らず太いモノを受け入れると・・、
一瞬、息が止まる感じがする…、
快感とは違う、どちらかといえば、恐怖感が先行するのね・・・」

「私…、
そんな経験をしたことがない…
由美子さんはもちろん、いっぱい経験があるでしょう…」

愛の言葉に由美子はただ笑っているだけです。

「ぐりぐり、やられると・・、
得体のしれない快感が深いところから湧き上がってきて、
苦痛が、やがて、快感に変わってくる…、
こうなればもう・・、しめたものよ…・」

千春の説明を聞きながら、言葉なく愛は腰をわずかに揺らしています。

「アソコから湧き出た快感が全身を駆け巡るようになると・・・・・、
もう…、何も考えられない…、
自分がどんな言葉を発し、どんな姿で抱かれているのか判らない…、
そして・・・、突然…・、
奈落に突き落とされるような気分になり・・・、
スー・・っと、気が遠くなる…・」

「逝ったのね…・」

「太くて、長いモノは・・、
やはり、みんなが騒ぐだけのことはあると思います…・
味が違うことは確かです…・
確実に女を天国へ運んでくれるのが巨根のいいところです・・・」

「それだね・・、
だからこそ、千春さんほどの女でも…、
夏樹さんの巨根に惹かれるのね…・」

「巨根には勿論、惹かれますが、
夏樹さんの良いところは、それだけではありません…、
ただ長くて、太いだけなら…、
お店のお客にもそんな方はたくさんいます…・
私だって、その道で生きている女です…、、
それだけなら、これほどまでに夏樹さんに惹かれません…・」

努めて冷静に、千春は説明しています。


[33] フォレストサイドハウスの住人達(その16)(553)  鶴岡次郎 :2017/02/17 (金) 14:40 ID:Y4lpNYSE No.2960

「彼が凄いのは・・、
夫や、同年代の男たちと比較して、
とても強いことなの・・・、
二十代の男と同じよ・・・、
何時間も、休みなくできるの・・」

視線を宙に泳がして、千春が語っています。

「でも・・、
私が夏樹さんにこれほど惹かれるのは・・・、
巨根のせいでも、彼の強さでもない…、
勿論・・、それらが無いとだめだけれど・・、

私が一番惹かれるのは彼の優しさなの・・・・、
彼に抱かれていると・・・
彼の男心を強く感じることができるの・・・・」

「男心…・?」

「夏樹さんが他の男と一番違うところはね・・・、
女性への強い興味を持っていることなの・・・、
思春期の少年のように、女性への憧れを未だに持っているのよ・・・、

だから・・、とても大切に女を扱ってくれる・・・、
そんな男は、夏樹さん以外、私の周りには見当たらないわね…・
ああ・・、咲江がうらやましい…・」

愛があきれた表情で千春を見ています。由美子はただ微笑みを浮かべているだけです。

夏樹にセックスを教え込むのが目的だったのですが、そのことを忘れるほど夏樹は素晴らしかったの
です。彼の体に惚れこみ、溺れこんで、彼を独占できる親友咲江を本音でうらやましいと千春は
思っているのです。

それでも、口に出して、咲江の立場をうらやましがる程度ですから、千春の夏樹へのあこがれは、そ
う底が深くないと愛と由美子は読み取った様子です。女ならこの程度のことは有りがちなこ
と・・・、心配する必要はなく、千春が暴走することはないだろう・・と、二人の女は思っているの
です。

「優しくて・・、持続力があって・・、
それに・・、子供のように素直なの…、
女が10人居たら、その10人が全員・・・、
彼のこと、好きになります……
彼に抱かれたら・・、すべての女が狂いだします…」

一度言葉に出してしまうと、堰を切ったように夏樹への憧れが迸り出るのです。由美子と愛が笑みを
浮かべて聞いています。千春の気のすむまで吐き出させるつもりのようです。

「そんなに凄い男に変貌したんだ…、
夏樹さんは…、咲江さんは幸せだね…・。

それもこれも、全部・・・、
千春さんのおかげだよ・・・、
良かった、良かった…
もう・・、咲江さんのことは心配ないね・・・」

由美子が口を挟んでいます。

「そんなことはないと思うけれど、
彼のこと・・、思い込みすぎて・・・、
馬鹿な真似はしないでね・・」

愛が心配そうに問いただしています。

「ハイ…、先ほどは恥ずかしいところをお見せしました。
もう・・、私は大丈夫です…。
由美子さんたちに思いを全て吐き出したのですっきりしました。

家の主人も可愛がってくれますし・・・、
お店に行けば、それこそ、太いの、長いの…
男なんて、より取り見取りですから・・・、
馬鹿な真似をする余裕がありません…」

「そう・・・、そうよね・・・・、
それで安心した…」

愛が何度も頷いています。

「毎日・・、咲江さんとは会うのでしょう…、
彼女の口から良い報告が出たら、また聞かせてください…」

「ハイ…」

由美子の言葉で今日の会合は終わりました。

これで咲江の問題は全て解決したと、三人の女は確信したのです。店を出て自宅へ向かう由美子の歩
調が軽やかでした。


[34] 新しい章に移ります  鶴岡次郎 :2017/02/21 (火) 16:02 ID:jVjgatjw No.2961
新スレを立てます。ジロー


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