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フォレストサイドハウス(その25)

[1] スレッドオーナー: 鶴岡次郎 :2019/10/17 (木) 15:15 ID:K7lmaVGc No.3238
しばらく筆をおいていました。元気を振り絞り書き続けたいと思います。ご支援お願い申します。相
変わらず普通の市民の平凡な物語です。

毎度申し上げて恐縮ですが、読者の皆様のご意見、ご感想は『自由にレスして下さい(その11)』
読者専用スレにご投稿ださい。多数のご意見を待っています。また、文中登場する人物、団体は全て
フイクションで実在のものでないことをお断りしておきます。卑猥な言葉を文脈上やむを得ず使用す
ることになりますが、伏字等で不快な思いをさせないよう注意しますが、気を悪くされることもある
と存じます。そうした時は読み流してご容赦ください。

発表した内容の筋を壊さない程度に、後になって文章に手を加えることがあります。勿論、誤字余脱
字も気がつけば修正しています。記事の文頭または文末に下記のように修正連絡を入れるようにしま
す。修正連絡にお気づきの時は、もう一度修正した当該記事を読み直していただけると幸いです。
・〈記事番号1779に修正を加えました。2014.5.8〉


[15] フォレストサイドハウス(その25)  鶴岡次郎 :2019/12/13 (金) 14:08 ID:scrFPQsc No.3253
記事番号3252を一部修正しました。

事前訓練の話題が出ると、先ほどまで興味を見せていたアソコのランク付けのことは沙織にとってど
うでもよくなった様子です。事前訓練の話題に目を輝かせています。

「事前練習するのですね、
ああ・・、良かった・・、それなら・・、安心です…
私・・、主人しか知らないので…、
他の方を上手く受け容れることが出来るのか心配なのです‥、
特にサイズの問題など、とっても心配です…」

「サイズですね・・・、
確かに大小さまざまで・・、
中にはとんでもなく大きなモノもあります‥」

「やっぱり・・・
それが心配なのよ…」

不安があたり、複雑な表情を沙織が浮かべています。

「二日ほど、私の店で事前練習すれば・・、
奥様はどんな大きなモノでも、
飲み込めるようになります」

「本当ですか…」

「はい・・、保証します、
女性はみんな許容度が大きいのです。安心してください」

「よかった・・」

「数日訓練を続ければ・・、
奥様のアソコは一気に成長して、
日に数本のアレをたべることができるようになります」

「ああ・・、そんな・・・、
毎日、数本ですか…、
その・・、おチ〇ポを食べるのですね…
ああ・・、凄い・・、そんな体になれるかしら…」

「奥様なら問題ありません、
すこし訓練すれば大丈夫です‥。
よろしければ、私自身が奥様を鍛えます‥。
私のチ〇ポを使って・・、
奥様にいろいろ教えます・・・」

「ああ…、佐王子さんに・・・、
あなたに抱かれるのですね…
何だか・・、変な気持ち…」

話の展開次第では、佐王子に抱かれる可能性が高いと、期待はしていたのですが、はっきりとそのこ
とを言われると、目の前にいる佐王子の顔をまともに見ることが出来ないのです。視線を落とし、体
の奥から湧き上がる熱い感情に沙織は身を任せ夢心地になっていました。

「ああ・・・、そんなこと・・、
考えてもみなかった・・・・
ああ・・・、どうしょう・・」

座っている椅子を濡らすほど愛液があふれ出ているのです。沙織は完全に舞い上がっているのです。
この機を逃がすはずがありません、佐王子はますます顔を近づけ、今は沙織の耳たぶを舌で舐めるほ
ど近づいているのです。舌が肌に触れるたび、沙織の体が震えています。女の全身から欲情臭が漂い
出ています。


[16] フォレストサイドハウス(その25)  鶴岡次郎 :2019/12/15 (日) 14:14 ID:1SNLr8vE No.3254
沙織は完全に佐王子の手中に堕ちた様子です。

「そうです‥、私がご相手します…、
奥様がいっぱい潮を吹いて気絶するまで・・、
突いて・・、突きまくります…
今まで旦那様では味わえなかった世界へ連れてゆきます」

「ああ・・、嫌、嫌…、
そんなこと言わないで・・、ああ・・・」

沙織は完全に正気を失いつつあります。自ら男の頬に自分の顔を押し付け、囁くように甘い言葉を発
しているのです。

「奥様…、
ここでショーツを脱いでください…」

「エッ・・・、
ショーツですか…、
どうしょう・・、普段履きですから・・・
とても・・、差し上げるほどのモノではありません‥」

ショーツを脱げと言われて、ショーツそのものを佐王子が欲しがっていると沙織は誤解した様子で
す。

「ショーツをいただくつもりはありません…
オマ〇コを拝見するのです…
これから、私の会社で働くための入社テストをいたします。
そのつもりで、素直に従ってください…
ここなら、人に見られる心配はありませんから・・・」

「ハイ…、判りました…」

幼稚園や、学校から子供たちが帰って来る時間なのでしょう、先ほどまでいたママ・グループは一組
を残してすべて引き上げています。沙織の席は一組残っているママ・グループからは柱で死角に
なっていて、彼女の姿は彼女たちから見えないはずです。

立ち上がり、ゆっくりとスカートを腰までまくり上げました。普段履きの白い普通のショーツが顔を
出しました。股間にかなり広いシミが広がっています。ためらわないでショーツを脱ぎ取り、バッグ
に入れています。

「足を一杯開いて・・・、
そう・・、指をオマコに入れて・・、
そう・・、二本だ・・・」

椅子に座り、足先をテーブル面まで持ち上げ、素直に指を挿入しています。濡れた股間がアヌスまで
丸出しです。

「合格です…。
私の会社で働くために必要なモノ・・・、
裸を曝す勇気とそのことを楽しむ才能を奥様はお持ちです。
ここまで出来るのですから…、
明日からでも、奥様は私の会社で働くことが出来ます。
どうか足を下ろしてください…、
これ以上、そこ見ていると、私のここが・・・・
ほら・・、爆発しそうですから…」

そう言いながら、チャックを開け、立派になった男根を指で引っ張り出しました。

「ああ…、凄い・・」

「なあに…、
並のサイズですから・・、
威張れる品ではありません…、
さあ・・、ここでは、これくらいでいいでしょう・・、
奥様の淫乱度検定テストは終わりです‥、
脚を下ろしてください…」

男が男根をしまい込むのに合わせて、女も脚を下ろし、立ち上がりました。


[17] フォレストサイドハウス(その25)  鶴岡次郎 :2019/12/16 (月) 11:18 ID:5tS4Y4Lg No.3255
男がテーブルの上にあるおしぼりを手に取り、女に黙って差し出しました。男の意図が判ったのでし
ょう、女は恥ずかしそうに頷き、おしぼりを受け取り、もう一度、スカートの裾を腰までまくり上
げ、腰の部分に裾を挟み込みました。

女の両脚、股間の陰毛、亀裂が男の視線にさらされています。女は少し腰を落とし、両脚を一杯開き
ました、亀裂から汁が床に、一滴、二滴と滴り落ちています。亀裂に沿って丁寧にタオルを使ってい
ます。タオルの一部が亀裂に埋没して、女がタオルを動かすとヒラヒラがタオルに引っ掛かり、めく
れあがっています。男はじっとその光景を見ています。女は見られるのを楽しんでいる様子です。

丁寧に、少し時間をかけて、その部分を綺麗にした女は、股を緩めた姿のまま、少し腫れぼったい亀
裂を男の視線にさらしたまま、にっと笑みを浮かべて、濡れたおしぼりを男の手に戻したのです。男
はそのおしぼりを広げ、自分の顔に押し付けしばらくその香りを楽しんでいます。その様子を女は恥
ずかし気な様子を見せ、笑みを浮かべて見ています。

男が椅子から立ちあがり女の前にかがみ込みました。女は腰を前に出すようにして、その部分を男に
見せるようにしています。そっと指を亀裂に埋没させています。女は嬉しそうに顔をゆがめて、声の
無い喘ぎを出しています。

ほんのわずかな時間、指を入れた後、男は立ち上がり、手の指を鼻に近づけ大きく息を吸い込み、何
度も頷き、そして、さらに濡れた指を口に含んで女の汁をゆっくり味わった後、タオルで指を拭きな
がらつぶやきました。

「香りも、締まりも、そして濡れ具合も・・・
一流品だ…、味は・・、少し塩っぽいかな…」

女はスカートの裾を下ろしながら、男の様子をじっと見つめています。男のつぶやきは女には届いて
いないはずです。女の瞳がしっとりと濡れています。

「失礼ながら、奥様のオマ〇コは一級品です。
私の店などではもったいない程です…。
ところで・・・、
私の方はいつでも構いませんが・・、
何時からお店に出ますか…」

「ありがとうございます…、
早い方がいいと思のですが・・、
主人のことが気になるのです…」

「当然ですね‥」

「主人に話した方が良いのですか、
それとも、黙ってお店に出た方がいいでしょうか‥」

「そこは何とも言えません・・、
私の方はどちらでも構いません・・」

少し突き放した口調で佐王子が話しました。

「私…、夫に何もかも話します…」

何事か決心した引き締まった表情で沙織が言いました。

「今日、佐王子さんに出会った経緯から・・、
佐王子さんに教えていただいた子作りの極意、
そして、私がソープ嬢入社試験で・・、
淫乱度テストを受けたこと・・、
佐王子さんにアソコを露出したことまで、
全部・・、全部・・、
夫に話して、許可を求めます‥」

「旦那様は許可を与えると思いますか…」

「多分・・、最終的には・・、
許可を与えると思います…、
もし・・、彼が返事を渋るようでしたら…、
私も覚悟を固めます…」

最後の言葉を無表情で言い放ちました。佐王子は沙織の並々でない覚悟を汲み取りました。


[18] フォレストサイドハウス(その25)  鶴岡次郎 :2019/12/23 (月) 11:20 ID:fQFZaLrs No.3256
「佐王子さん・・、
今から少し時間がいただけますか…」

「・・・・・・・・」

佐王子の顔を真正面から見つめ、沙織がはっきりと言いました。緊張と、情欲の高まりで、沙織の表
情が神々しく輝いているのです。佐王子はうっとりとその美しさに見とれながら、黙って頷きまし
た。

沙織が先に席を立ち、二人で店を出ました。佐王子がレジを済ませる間、沙織は店の前でぼんやりと
立っていました。その気になって見ると薄手のスカートのところどころにシミが広がっているので
す、ショーツをつけていないはずです、興奮と期待で濡れ始め、愛液が太ももとを伝い、降下を続け
ているはずです。女はそのことを気にしている様子はありません。

佐王子は沙織の姿を視野に捕らえながら、自分の店のスタッフに電話して、三時間ほど店に戻れない
旨連絡しました。

マンションのエレベータに乗りました、エレベータ内は二人きりでした。沙織の部屋は18回です。
エレベータの扉が閉まると、その時を待っていたのでしょう、沙織が佐王子の首に両手をかけて、ほ
とんど噛みつくように唇を吸い始めました。狂ったように体をくねらせ、全身を男の体に絡みつかせ
ています。唇から大量の唾液があふれ出し、男の顔を濡らし、床に糸を引いて落下しています。沙織の激しい息遣いだけが室内に広がっています。

「あふ・・・、
佐王子さん・・、
欲しい・・、
抱いて欲しい・・、今すぐ…」

佐王子の両手がスカートの裾をまくり上げました。先ほど喫茶店でショーツを取り除いていますの
で、白い臀部が露出しています。優しく、激しく撫ぜています。両脚を開いて沙織は股間を佐王子の
太ももにこすりつけて、腰を妖しく振っています。愛液が男のスラックスを濡らしています。

18階に着きました。薄暗い廊下を通って沙織の部屋の前に着きました。急いで扉を開けて二人はも
つれあうように部屋になだれ込みました。

入り口を入ると直ぐに広い居間です、スカートを脱ぎ捨て、ブラウスをはぎ取り、ブラを投げ飛ば
し、沙織は一糸まとわない姿になり、佐王子に飛びついてきました。

「5時までなら大丈夫です・・、
それまで・・
私を抱いて・・・、
メチャメチャにしてください…」

佐王子の耳にかじり付いて、沙織が悶えながら大声で懇願しています。女の体を優しく受け止め、佐
王子は女の要所、要所を愛撫しながら衣服を脱ぎました。

「これが欲しいの…
初めて見た時から・・、
欲しくて、欲しくて・・」

全裸になった男の体を見て沙織が興奮しています。跪き、両手で男根を握り、迷わずその先端を頬ば
っています。

男根を散々にしゃぶりつくした沙織は、盛り上がってくる欲望に堪えられないように両手両足を一杯
開いて絨毯の上に体を投げ出しました。

「佐王子さん・・・、
抱いて・・、
チ〇ポ欲しい・・、
ああ・・、チ〇ポ欲しい…
ここに入れて…、入れて…」

両脚をいっぱいに開き、佐王子に向かって両手で亀裂を開き、内部のサーモンピンクまで曝しだして
います。


[19] フォレストサイドハウス(その25)  鶴岡次郎 :2020/01/14 (火) 13:02 ID:nAxvjTqg No.3257
佐王子が洗面所から数枚のバスタオルを持ってきて床に敷きました。体液で絨毯を汚すことを恐れて
のことです。沙織の旦那にはまだ二人の絡みを知られたくないのです。それから二時間、二人は奇声
を上げ、床をのたうち回り、体中の水分を全部吐き出したのではと思うほど沙織は愛液を吐き出しま
した。

彼自身が言う通り、佐王子の男根はそれほどの技物ではありません、ごく普通サイズです。ただ、さ
すがに裏の社会で名前が売れているだけのことはあって、その硬度は凄いのです。そして決して柔ら
くならないのです。軽く二時間は挿入したまま最高の硬度を保つことが出来るのです。

この技物で攻められると女性はたまりません。普通の女は勿論、巨大な男根に慣れた女であればなお
さら、女たちは最後には気絶することになるのです。最初は通常のセックスと思ってそれなりに対応
しているのですが、最初の挿入から30分も過ぎたあたりから事情が変わってきます。

「あれ・・・れ・・・、
いつまでも硬い・・、
それにこの香り・・なによ・・」

佐王子の体臭は通常は他人が気にするほどではありません、それが、彼が興奮してくると段々に強く
匂うようになり、最高潮になると同性は顔をしかめ、異性は顔を輝かせるようになるのです。

強い香りに包まれ、最高の硬度を保った男根でオマ〇コを抉られるのです、それが延々と二時間続く
のです。その間、この道で鍛え上げられた佐王子の舌、両手、いえ彼の全身が女をなぶり続けるので
す。堪ったものではありません。

「死ぬ…」

そう叫んで女は四肢を投げ出し、股間から潮を噴き上げ、唾液を一杯吐き出し、白目をむいて気を失
います。それで許してもらえると思う女は佐王子の底力を知らない人です。

佐王子は気を失った女をそこで放置しません、さらに攻めるのです。股間に食いつき長い舌を縦横に
動かして女をなぶり続けるのです。やがて、女の本能がオマ〇コから先に目覚め、正気はないのに、
女体だけが敏感に反応するようになります。こうなると女は俗に言うセックスマシーンに変身しま
す。日ごろは口に出せない卑猥な言葉を吐き出しながら、貪欲に快楽をむさぼるようになるのです。
そんな状態に陥った女体に衰えを感じさせない硬い男根が躊躇なくこじ入れられるのです。女はまた
絶叫の渦の中へ放り出されます。二時間余、この繰り返しが少なくとも5度続きます。

沙織は二時間以上、佐王子に責められました。最後には四肢を開き、裸体を投げ出したまま、深い眠
りに陥りました。女の体にバスタオルをかけて、佐王子は金倉家を出ました。もちろん沙織は知りま
せん。夕方6時ごろ、沙織は目覚ましの音で起こされました。旦那の帰りの時間を聴きだしていた佐
王子が仕掛けておいたのです。


[20] フォレストサイドハウス(その25)  鶴岡次郎 :2020/01/16 (木) 13:40 ID:5tS4Y4Lg No.3258

それから二日後、沙織から佐王子に連絡が入り、その日の内に沙織は佐王子の店へやってきました。
その日と、次の日、佐王子や、スタッフからソープ嬢の基本を教えてもらい、入店して三日目から、
沙織はお店に出ました。

最初のお客は恒例通り佐王子の息がかかった遊び人の武藤で、沙織は3時間余り武藤に翻弄されまし
た。もちろんこんなすごい男に抱かれたのは沙織にとって初めての経験です。自分の部屋でほとんど
気絶して、裸で倒れているところへ、仲間のソープ嬢、佳代が様子を見に入ってきました。

「あら、あら、思った通りね…・、
大丈夫…?
それに・・、凄い匂いだね・・・、
あの人に抱かれると誰でもこうなるのよ・・・」

武藤の男根で貫かれ、気を失ってしまい、彼が部屋から出て行ったことも気がつかなかったのです。
ぽっかりと口を開けた膣から濁った愛液が流れ出しています。愛液で濡れた体から、男女の愛液が混
じり合って異様な匂いが発散されています。

「ああ・・、佳代さん…
ああ・・、ダメ…・、立てない…・」

起き上がろうとして、腰が立たなくて両脚を宙に浮かせて背中を下にしてベッドに倒れ込んでいま
す。倒れたはずみで股間から、白く濁った愛液の名残が床にしたたり落ちています。

「ああ・・、無理しなくてもいいよ・・、
そのまま、そのまま・・、
横になっていると直ぐ立ち上がれるようになるから・・、
足腰がしびれて、使い物にならないだけだからね‥」

笑いながら佳代が歩み寄って、優しく沙織の体に触り、ベッドに横にならせています。

「凄い悲鳴が廊下にまで聞こえていたから心配していたのよ‥
多分・・、気を失っていると思っていたけれど・・、
案外元気そうで、安心した…」

濡れた沙織の体をタオルで拭きながら佳代が優しく声をかけています。四肢を緩めて、沙織は佳代に
全身を預けています。

「あの人は特別・・、
あの人に抱かれると、その日は仕事にならないのよ‥
事前に教えておけばよかったわね・・・、
でも・・、いい経験をしたでしょう…」

男根が太く長いのを武藤は売りにしていて、店でも女の子たちは彼の相手をすると、その後のお客が
つまらなくなり、商売に影響するので彼を敬遠する傾向があるほどなのです。

「ハイ・・、こんな思いをしたのはもちろん初めてです。
武藤さんとのセックスに比べれば、
夫と私のセックスは子供の遊びでした…」

横になったまま沙織が答えています。

「佳代さん・・
私、この商売に入ったことを先ほどまで悩んでいました。
でも・・、武藤さんに抱かれて、その悩みは消し飛びました・・。
今は・・、むしろ、感謝しているのです。
だって・・、この喜びを知らないで女の一生を終えるなんて・・、
考えるだけで、恐ろしい気持ちになる・・。
この世界に入ったことに感謝しています」

「沙織さんは変わっているね・・・、
そんな風に、肯定的に考える人って珍しい・・、
でも、私達の世界をそのように言ってくれる人が居てうれしい‥」

この世界に長くいる佳代がにっこり微笑んでベッドに寝ている沙織の頭を撫ぜながら言いました。
佳代のアドバイスもあって、その日沙織は次のお客をとらないで、ふらつきながら自宅へ帰ったので
す。

週に二度ほど、三ケ月間、計30日ほど店に出て、総計70人近いお客をとりました。今ではナンバ
ーワンを争うほどの人気嬢になっています。初回にノックアウトされた武藤とさえ、互角に立ち会う
ことが出来るようになっているのです。


[21] フォレストサイドハウス(その25)  鶴岡次郎 :2020/01/25 (土) 14:02 ID:wk5ZMaiQ No.3259

沙織がお店に勤め始めて3ケ月経ったある日の午後、店が一番暇な時間帯を見計らって沙織と彼女の
夫、金倉道夫の二人が佐王子を訪ねてきました。金倉道夫は同期のトップを切って、本省の課長に出
世しています。その忙しい中、休暇をとって佐王子を訪ねてきたのです。

雑然とした店長室兼応接間に入ると、店長の佐王子と、彼の右腕である副店長の桜井進、そして、ベ
テランソープ嬢の佳代が何事か仕事の話をしている最中でした。来客を見て桜井と佳代が席から離れ
ようとした時、佐王子が引き留めました。面会を求めてきた沙織の用件は未だ聞いていないのです
が、佐王子には十分に彼らの訪問目的が予想できたので、二人を引き留めたのです。もちろん沙織も
反対しません。

「本日はお忙しいところお時間をとっていただきお礼申し上げます。
お願いしたいことがあり、主人共々参りました・・
桜井チーフ、佳代姐さんにもご同席願えて喜んでおります・・」

深々と沙織と金倉が頭を下げております。

「お世話になっておりながら・・
今日まで挨拶が遅れました・・・、
沙織の夫、金倉道夫でございます…
皆様にお世話になっていることは沙織からよく聞かされております‥」

佐王子と金倉道夫は何度か会ったことがあるのですが、桜井と佳代は金倉とは初対面です。

「ご丁寧なごあいさつ恐れ入ります、副店長をやっております桜井です」

「沙織さんの仲間の、佳代と申します‥」

桜井と佳代が少し緊張しながら挨拶をしています。二人にとって、店でお客以外の人物に出会うのは
初めてのことなのです。場違いなところで丁寧な挨拶を受け慌てながら頭を下げている二人を見て、
笑いながら佐王子が口を開きました。

「面白いね・・、
この商売は長いが・・・、
このような光景を見たのは初めてだよ・・・
実に面白い…
アッ・・、こんなこと言ってまずかったかな・・・・」

何か面白い現象を見つけて、そのことをみんなに知らせたくて、がまんできなくて、口を開いた感じ
です。仲間同士であればそのまま話を続けたはずですが、金倉が居ることにその時になって気がつい
たのです。

「ああ・・、私としたことが・・、
お客様の前で・・・
うっかり、口が滑りました・・・・
今言いかけた私の言葉は忘れてください…」

失言に気がつき、その先が続けられなくなり、口をつぐんでいます。

「いいんですよ・・、
気にしないでください…。
遠慮なく言ってください・・・、
その方が、気が楽ですから‥
ハハ・・・・」

金倉が面白そうに笑っています。さすがに頭の回転が速い金倉です、佐王子が口をつぐんだその先を
的確に読んでいる様子です。

「いや、いや・・、
金倉さんにはかないませんね・・、
私の失言を見抜かれてしまいましたね‥‥。
ハハ・・・・」

ここまで来ても、沙織と佳代は佐王子と金倉が笑い合っている内容が良く理解できない様子です。曖
昧な笑みを浮かべて佐王子に問いかける表情を浮かべています。


[22] フォレストサイドハウス(その25)  鶴岡次郎 :2020/01/29 (水) 14:30 ID:GUEknb9w No.3260
「おそらく、家の子の旦那様がこの事務所に入ったのは・・
金倉さんが初めてだと思います‥。
まして、礼儀正しく店の関係者とあいさつを交わすなんて、
これまでも、これから先も、絶対起こりえないことだと思います。
これは奇跡と呼んで差し支えありません‥。
何か、お祝いをしなくてはいけませんね‥、ハハ・・・」

佐王子が説明しています。

「そう言うことだったのね・・、
確かに…、店長の言う通りだね・・・、
家なんか・・、
いまだにスーパー勤務だと思っている・・」

佳代が笑って納得しています。笑いが広がったことでこの場に穏やかな雰囲気が漂っています。その
場が和んだ雰囲気を察知して、沙織がゆっくりと口を開きました。

「三ケ月前の私は本当に何も知らない、何もできない女でした。佐王子さんをはじめ、お姐さん方、
スタッフの皆様のおかげです。三ケ月間お世話になり、70人を超えるお客様の相手をすることが出
来ました。自分なりに、セックスとは何か、どうすれば男の方を喜ばすことが出来るか、少し判った
気がしています。まだまだ未熟者ですが、残された時間が私にはそんなに多くないのです…。
ここらで、次のステップに移ろうと夫と話し合い、今日こちらを訪ねました・・・」

金倉夫妻が深々と頭を下げています。

「勝手ですが、
今日でお店を辞めさせていただきたいのです。
当初計画通り、子作りに入る予定です…。
無事目的を果たした後は・・、
その時に考えるつもりです・・」

子作りが円滑にできるセックスの技を習得するという当初の目的がほぼ達成されたので、仕事を中断
することにしたいと沙織は申し出たのです。しばらく自宅で休養して、体がきれいになった頃を見計
らって子作りに入る予定だと、付け加えました。

仕事を中断して一ケ月後、見事沙織は妊娠しました。そして10ケ月後、元気な女児を出産したので
す。名前は金倉保子と命名されました。佐王子保の名前から一字もらったのだと金倉夫妻はみんなに
言っています。その上、夫妻の両親が共に早くに亡くなっている金倉家では、時折訪ねてくる佐王子
を「おじいちゃん」と呼ばせています。佐王子もそう呼ばれるのを喜んでいる様子で、忙しい中に時
間を作って、保子に会いに来るのです。

長女を出産した後、一年ごとに長男、次女と、倉田夫妻は三人の子宝を授かりました。

そしてそれから10年が過ぎ、沙織は43歳になりました。この時、夫、道夫は事務次官コースの最
終関門である局長にまで登っています。長女保子は中学三年生、13歳になりました。母親似の豊満
な肉体と美貌を受け継ぎ、父親からは素晴らしい頭脳を譲られたようです。どこに居てもその周りが
幸せを感じる、そんな綺麗な女子中学生に成長しました。長男は10歳、末っ子の次女は9歳になり
元気に小学校に通っています。


[23] フォレストサイドハウス(その25)  鶴岡次郎 :2020/02/05 (水) 16:57 ID:LRtNGENE No.3261
この頃、沙織はある決心を固めつつありました。13年前に足を洗ったソープ業界に戻る夢を実現し
たいと思い始めていたのです。夫、道夫にも正直に相談しました。

「沙織がソープ業界復帰を夢見ていることは以前から気づいていた。
これまで我慢してくれたことに感謝する。
人生は一度だけだ・・・、
これから先は、沙織の思う通り生きてほしい‥。
私が出来ることがあれば何でもするよ…」

金倉道夫は全面的に妻、沙織のわがままを許すと言いました。

13年前のわずか三ケ月間、その間獲ったお客は70人足らず、沙織はこの思い出をいつも胸の奥深
くに抱いて来ました。確かに、優しい夫と三人の子供と一緒に暮らす生活は充実していて、やりがい
のある人生でした。ソープ業界に戻ることを考える暇がない程充実していました。しかし、子育てが
一段落すると、忘れていた13年前のことを鮮烈に思い出す時間が多くなったのです。体の奥からあ
の日々の快感が湧き上がってくるのです。沙織は行動を開始しました。

佐王子の店は13年前と同じ場所に少し外観の姿を変えて建っていました。ほとんど当時と変わらな
い元気な姿で60歳を超えた佐王子が沙織を迎えてくれました。再デビュウーの申し出を受けて佐王
子はそれほど驚いていませんでした、むしろ予想より数年遅かったと思っていたのです。

43歳で再デビュウ―して55歳を超える頃まで現役として働きました、金倉道夫との夫婦仲も良
く、道夫が事務次官になった時、50歳の沙織は現役ソープ嬢として働いていました。佐王子の死後
はその店を引き継ぎ、80歳近くまで沙織はオーナとしてその店の切り盛りをしました


[24] 新スレを立てます  鶴岡次郎 :2020/02/05 (水) 16:58 ID:LRtNGENE No.3262
新しい章を立てますので新スレに移ります。ジロー


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